仏沼について

「仏沼」とは

平成17年11月にラムサール条約に登録されました。
北緯40度49分、東経141度22分に位置し、標高は0〜10m程で、面積は222haあります。
湿地タイプは低層湿原で、国指定の鳥獣保護区特別地区となっており、所在地は青森県三沢市になります。

マップ
ヨシ原

広大なヨシ原に多種多様な生物が息づいている。

仏沼とラムサール条約登録湿地について

仏沼は、国際自然保護連合レッドデータブックに掲載されているオオセッカ、シマクイナ、コジュリンが生息し、
オオセッカの世界最大の繁殖地であることから基準グループBの「生物の多様性の保全のために国際的に重要な湿地」、
基準2の「危急種、絶滅危惧種または、絶滅のおそれがある生態学的な群集を支えている湿地」に該当することからラムサール条約登録湿地になりました。

仏沼は、かつては深さ4mの沼?

仏沼はかつて、深さ4メートルの沼でした。その仏沼が姿を変え始めたのは、昭和39年に干拓事業が始まり水田にする予定の頃からでした。
しかし、その後の減反政策により、志半ばにして水田として活用することができなかったのです。
それでも、農家の方々が「いつかこの土地に田んぼを」の思いでポンプによる排水と野焼きなどによる維持管理をつづけた結果、
貴重な生物などが生息する仏沼になったのです。

仏沼周辺で確認されている希少な鳥類

オオセッカ
コジュリン
チュウヒ