小川原湖のマリモ

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マリモの基礎知識

「マリモ」って何?
マリモは、緑藻綱・シオグサ目・シオグサ科の藻類で、有名な北海道阿寒湖のほか北海道と青森県及び富士五湖そして近年では琵琶湖からも成育が報告されています。

マリモの生活様式
マリモと言えば北海道阿寒湖の球状のマリモが一般に良く知られていますが、岩等に付着したり綿屑のようなマリモも存在し、いろいろな生活の仕方を持つ水生植物です。その生活様式は以下の3つの大別されています。

1) 着生糸状体
  糸状あるいは房状の体で、岩石や礫、貝殻などに付着し生活している。

2) 浮遊糸状体
  着生糸状体が岩などからちぎれたり、集合体がこわれてバラバラになって、底に積もるように集まったり、底を漂いながら生活している。

3) 集合体
  球状あるいは密な塊で、浮遊糸状体と同じように底に積もるように集まったり、底を漂いながら生活している。そのうちボールのような球塊を形成したものを、「球状体」と呼んでいます。

マリモの分布
現在までの日本国内でのマリモの分布は、下図のとおりとなっています。


マリモの系統分類
これまで「マリモ」は数種類の名(マリモ、フトヒメマリモ、ヒメマリモ、フジマリモ等)で呼ばれてきましたが、DNA解析により、「マリモ」と「タテヤママリモ」の2種類に分類されることが解ってきました。


参考文献
1) 阿寒町教育委員会:特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」第3次総合調査―報告書概要―(1998)
2) 羽生田・植田:マリモはどこから来たのか? 遺伝53(7)39-44(1999)
3) 若菜・新井・佐野・田高・朴木:青森県むつ小川原湖沼群の淡水沼、田面木沼・市柳沼・姉沼におけるマリモの生育状況と生育環境、日本生態学会講演要旨(2001)
4) 佐野・新井・朴木・田高・若菜:青森県むつ小川原湖沼群の汽水沼、内沼におけるマリモの生育状況と生育環境、日本生態学会講演要旨(2001)

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