仙台東部高架橋
特長
橋長 4,390m
上部工型式 一般部 連続鋼鈑桁及び連続鋼箱桁(約4,200m)
七北田川部 連続PC箱桁(約200m)
下部工型式 橋台 2基
橋脚 コンクリート橋脚 35基
鋼製橋脚 52基

完成予想図
完成予想図

道路橋では東北一の橋長
(主)仙台塩釜線(通称:産業道路)の中央分離帯に構築される仙台東部道路高架橋(L=4,390m)は、三陸縦貫自動車道の多賀城高架橋(3.7km)を凌いで道路橋としては東北一の橋長を誇ります。

高架橋の鋼材、コンクリート、鉄筋も大量に使用。
下部工、上部工を合わせての材料は以下の通り
コンクリート 145,000m3

鉄筋 22,300トン 鋼材計63,000トン
鋼管杭 1,400トン
鋼材 39,400トン
▲参考
使用した鋼材63,000トン
高架橋の工事に使用した鋼材は、東北新幹線のレールにすると東京〜盛岡間のレールに相当します。
ちなみに東京駅〜盛岡駅間は、535.3営業キロ
またこれは、東京タワーを16基作ることができます。ちなみに東京タワーには約4千トンの鋼材が使われています。

耐震性向上への取り組み
 高架橋の設計においては、最新の技術基準 [ 道路橋示方書(H8年12月)] に基づき主に次ぎの点に配慮して設計しております。
イ) 設計上考慮した地震動としては、従来の関東大震災のようなプレート境界型の大規模な地震と、平成7年の兵庫南部地震のような内陸直下型の地震動も考慮し、地震が発生しても構造物の一部の損傷に止める耐力強度としています。
ロ) 耐震性を高めるため、上部工を支える支承は全支承をゴム支承とし、地震時の横揺れの荷重を1橋脚に集中しないよう、各橋脚が分散して受け持つ構造としています。
ハ) 上部工桁の連結及び落橋防止装置の強度を従来の2倍程度に高めています。
ニ) 下部工の鋼製橋脚は、耐震性を高めるため、橋脚の柱にコンクリートを充填する構造としております。

景観への配慮
高架橋のデザインについては、景観を専門とする学識経験者の意見を伺い次の点に配慮しました。
イ) 橋脚柱部に縦のスリットを橋脚張出し部と壁高欄の壁面を上に向かって絞り込むことにより圧迫感を和らげています。
ロ) 連続したブラケットと壁高欄の縦のスリットによりリズム感を生み出しています。
ハ) 型式の異なる鋼鈑桁の鋼箱桁の通りを揃えることにより、橋の連続性及び橋の統一感が確保されます。

安全対策のとりくみ
仙台東部道路高架橋は一般道の上空に建設されているので、交通や沿道に与える影響を少なくし、安全に工事を進めるために様々な工夫をしています。
基礎杭を施工するときには、土砂などが周りに飛び散らないよう施工箇所に高さ8mのシートを設置しました。このシートは強風に備え、作業時以外はたたむようにしています。
上部工の架設は現道の上空での作業になる場合は夜間に交通規制を行って施工しています。
上部工の足場については現道の上空になる箇所では転落防止用のネットだけではなく、板を張りつめることで、物が道路へ落ちるのを防止しています。
現場内での安全対策の不備を是正し、事故を未然に防止するため、事務所の安全パトロールや専門の労働安全コンサルタントによる点検を定期的に実施しています。


戻る 仙台工事ホームページへ 東部道路のトップページへ