一般国道283号「仙人峠道路」とその開通効果

 釜石市と遠野市を結ぶ一般国道283号「仙人峠道路」が、平成19年3月18日開通しました。これまでの道路は急カーブ、急こう配の連続で、険しい道路状況でした。新たな道路の開通により、安全で快適な通行ができるようになりました。

仙人峠道路開通式の様子

開通式の様子

仙人峠道路を走行する車両

仙人峠道路を走行する車両

 

以前の状況

 一般国道283号の仙人峠道路区間(釜石市と遠野市境)は、仙人トンネル(L=2.5km)を含む延長3.4kmが未改良であり、急カーブ(Rmin=15m)、急こう配(lmax=9.6%)の連続でした。また、異常気象時の通行規制区間に指定されていました。こうした厳しい道路状況により、交通事故、通行止めが多く、これまでの道路は沿岸と内陸の連携・交流に十分な役割を果たしているとは言えませんでした。

大型車のすれちがい困難な狭いトンネル

大型車のすれちがい困難な狭いトンネル

急カーブ、急勾配が連続する道路

急カーブ、急こう配が連続する道路

現在の状況

 険しい地形の仙人峠道路区間を安全で快適に通行できる道路にするため、一般道283号「仙人峠道路」は多くのトンネル、橋で結ばれ、一気に仙人峠を貫きます。十分な幅員が確保され、こう配も緩やかになり、急カーブ箇所も減り、安全で快適に通行ができます。

枯松沢橋と新仙人トンネル

枯松沢橋と新仙人トンネル

洞泉橋

洞泉橋

開通後の効果

一般国道283号「仙人峠道路」が開通して

「仙人峠道路」が開通して

▼ 昭和35年開通の「仙人トンネル」は、幅が狭く大型車のすれ違いが困難で、事故も多発。 ▼ 平成19年開通の「仙人峠道路」道幅も広く、快適な通行が可能
図


図
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○所要時間が約2割短縮(釜石〜遠野間) 

  所要時間が約2割短縮

○国道283号通過交通の8割が仙人峠道路に転換

  国道283号通過交通の8割が仙人峠道路の転換



図
一ヶ月後の効果
半年後の効果
1年後の効果
開通2年後の効果

新たな出入口「滝観洞IC」が開通しました

平成19年3月18日に開通した仙人峠道路の出入り口は、起点側の釜石市甲子町と終点側の遠野市上郷町の2箇所でした。平成20年3月16日、新たな出入り口「滝観洞IC」が開通し、住田町から仙人峠道路に直接乗り入れることが出来るようになりました。

仙人峠道路地図1
仙人峠道路地図2

関連情報


 工事期間 : 平成7年度 〜 平成18年度
 総事業費 : 約750億円
 延  長 :【仙人峠道路】 18.4km (約700億円) 【上郷道路】 3.4km (約50億円)
 幅  員 : 12.0m 【自動車専用道路】