観察しよう!-白鳥百科-

水鳥の見分け方

カモの仲間は世界に120種ほどいます。その中で、日本で見られるのは30種くらいです。カモは、同じ水辺にさまざまな種類のものが入り混じって、多数集まって暮らしています。なぜ、そのような暮しかたをするのでしょうか。

それは、猛禽類などの天敵から身を守るためです。群れが大きいと、それだけ敵に見つかりやすくもなりますが、いっせいに逃げ出すことで、目くらまし になり、捕まる危険を減らすことができます。もし運悪く、誰かが捕まってしまっても、あとの大多数は逃げることができるのです。

また、カモは種類によって主食とする食べ物が異なっているので、その食べ物の採り方(採食方法)にもそれぞれ違いがあります。
そのため、同じ水辺でも、それぞれ異なったところを利用することになり、その結果、さまざまな種類が入り混じって暮らすことが可能なのです。

ヒドリカモ(オス)
ヒドリカモ(オス)
マガモ(オス)
マガモ(オス)

水辺を泳ぎながら、頭を水中に入れたりして採食するのは、マガモやオナガガモです。
大きなくちばしを水に深く差し込み、集まって輪を描くように泳ぎながら採食しているのは、ハシビロガモです。 これらのカモは、主に水面付近の食物を採っています。

くちばしを水面につけたり、逆立ちしたりして、水面やそのすぐ下の水を吸い込み、浮いている水草や雑草の種子など食物だけを、こし取って余分な水を吐き出します。くちばしの内側の縁にクシの歯のような突起(櫛 歯)があり、食物を濾過することができるのです。
ハシビロガモは、この櫛歯がより細かくできているので、水の中のかなり細かいものまで食べることができます。

これらの「水面採食型」のカモは、水面 を泳ぎ回るのに都合が良いように、からだが舟形です。

また、あちこちの水辺を次々に移動しながら食物を探せるように、水面から飛び立ちやすい、丸くて広い 翼を持っています。歩くことも多いので、脚は胴体のまん中についています。

オナガガモ(オス)
オナガガモ(オス)
ハシビロガモ(オス)
ハシビロガモ(オス)

水に潜って採食するのはホシハジロやキンクロハジロです。水底近く沈んでいる種子や、底に生えている水草を水ごと吸い込み、漉して食べます。キンクロハジロは、貝なども食べます。

これらの「潜水採食型」のカモは、潜るのに都合が良いように、からだが流線形です。水中を泳ぐとき推進力が出るように、脚は、水掻きが大きく、胴体の後方に付いています。
「潜水採食」は、あまり小さな水辺ではできません。そこで、大きな水辺をより速く、効率良く移動できるような、グライダーのように細長い翼を持っています。

しかし、飛び立つときには、水を蹴って助走しなければなりません。 魚を主食とするのはカワアイサなどです。ぬるぬるした魚を喰わえ易いように、くちばしは、細長く、縁にノコギリの歯のような突起がついています。

ホシハジロ(オス)
ホシハジロ(オス)
キンクロハジロ(オス)
キンクロハジロ(オス)

観察しよう!