以下の記録は平成15年2月24日に、能代市で行われた女性版地域づくり懇談会の
発言要旨を各テーマごとにダイジェストにまとめたものです。
※発言者順不同、敬称略

●テーマ1 観光を主体とした地域づくりについて ●テーマ2 よりよい日常生活を営むための方策について
●テーマ3 秋田県北地域におけるユニバーサルデザインについて ●テーマ4 冬期の生活改善について




佐々木 美知子
(ささき みちこ)
道の駅ポンポコ101 駅長
故郷交流センター 支配人
北海道出身・峰浜村在住
二ツ井町から峰浜村へ居を移して3年。現在の施設が第3セクターとしてスタートするのに伴い駅長と支配人を兼務。女性の細かさで家計簿を見るように厳しく経営をチェックしながら経営改善に努力する毎日と語る。
テーマ1について
道の駅が大変注目されていて、駅を利用する人は年々増えています。「道の駅」の企画は素晴らしい成果 をだしていますね。作り出す観光には多彩なアイデアやエネルギー、財政等、とても難しいと思います。そこで素晴らしい自然、夕日、紅葉、川、白神山地のような資源が目の前にあって、それを最大に利用したらどうか、ここにあるものを生かした観光作りで楽しい時間を過ごした思い出を作ってもらえたらいいなと思います。実は今、峰浜村役場が先立ち、多方面 からの協力も得ながら水沢ダムの途中に桃源郷と命名した茅葺屋根の一角があります。色々な作業を好んで参加する面 白い場所で癒しの時を求めてきています。
テーマ2について
住む所は、山があって、川があって、欲張りだけど子供を安心して育てられるような環境が望ましいですね。峰浜は能代市にも大変近いので、その点はいいのですが、101号線は生活圏内では、一番重要な主要道路なんですが、とても道幅が狭く、これ国道なのかと思うくらいです。また、歩く道路が無くなってきたというのは感じますね。国道の歩道とか、学道も狭いなと思います。歩道がもう少し広かったらいいなと思いますね。
テーマ3について
交流センターは、平成元年に建てられていまして、ユニバーサルデザインというより当初からバリアフリーが無いんです。村として、今後交流センターのバリアフリー問題は大きな課題だと思います。道の駅には車椅子で入れますし、専用駐車場も有りますが、徒歩で来る人が極めて少ないせいか横断歩道はありません。近々道の駅に秋北バス停留所が設置されるので、色んな方にご利用いただきたいですね。




斉藤 留美子

(さいとう るみこ)
設計事務所アマランス主宰
大館町づくり協議会
大館市出身・大館市在住
建築設計事務所を営む傍ら大館町づくり協議会に参加し、大館市活性化のための提案や事業を推進するとともに、秋田県建築士会の女性委員会副委員長として、様々な地域づくりに取り組む。教育や家庭の中でも町づくりを考えていきたいと語る。
テーマ2について
商業施設、医療施設、教育施設、高速道路の交通機能についてということで、いずれ合併した時に、こういう施設のありかたは、当然問題になってくるためどんなネットワークで結びつけていくかということを考えなければならないと思いますが、それぞれの施設が、地域ごとに特徴あるものであるならば、それをお互い協力し合って利用し合う考え方でいかなければいけなくなると思います。それに対して、どのような取り組みが必要かというと、やはり高速道路とか、それからネットワークづくりのための地域間の主要道路が整備されて、お互いが自由に行き来できる、しやすい状況にならなければいけないと思います。その中で日本海側の高速体系は必要だと、常に感じております。あとは日常生活の中で不便に思うことですが、融雪の問題が大変難問だと思います。大館は一部凍らない道路があります。これはとても画期的だなと思います。いずれはああいったものなってくれれば、東北の雪国の車の事情も大変良くなるんじゃないかと思います。
テーマ3について
町づくりの中で、ユニバーサルデザインというものも重視しなければいけないといっておりますが、ただそればかりを前面 に出して、町づくりをしていくわけにはいかないというところも多々あると思います。でもそれは地域の人たちの案をいろいろ引き出して何か解決方法を探っていかなければいけないと思います。
テーマ4について
これは雪国の苦労というのは住んでる人にしか分からないというところがあって、例えば歩道では建物や敷地に入っていくところの歩道の段差、切り込み、雪の問題もありますのでそこはユニバーサルデザインと一緒に考えていかないといけないと思います。




白土 延子

(しらと のぶこ)
藤里開発公社ホテルゆとりあ藤里 支配人
合資会社シラト 経営
東京都出身・藤里町在住
9年前に東京都から藤里町へ移り、藤里開発公社で観光事業部と生産流通事業部を兼務する。支配人自らが完全歩合制という独特の事業スタイルを実践している。藤里町を盛り上げるための方策を考え、日々努力していると語る。
テーマ1について
藤里町をまず知っていただくことが基本中の基本。それと平行して、町で商品になるものをつくる。あとはものを流通 させる。っていうことを考えて、藤里町ではゆとりあを発信地にしてコマーシャル的に、白神山地の名前をいただきながら藤里町にお客さんを集める。ということに日々邁進しています。白神情報誌っていう年に3回、4回程度の情報誌を出して、白神山地の素晴らしさを伝えながら、地域の特色や特産物の情報を発信して、最終的には生産物を売るっていうことに目標を置いて発行しています。
テーマ2について
やっぱり道路かなと思います。それに理想的な地域像にしていただくためには、やっぱり自然の中で癒しを求めながらゆっくり暮らして、のびやかに子供を育てていって、でも食べていかなくちゃいけないので、高速道路に乗ってお仕事に行くとか、というようなことではないかなと。
テーマ4について
雪の除雪の仕方というよりも、排除した雪をどこかに道路がくっきり歩道までなるように、道の作り方とか、融雪溝とか。でも藤里はお客様から聞きますと、除雪はとても上手だね、という方がかなりいらっしゃいます。わたしもよく気をつけて見てますが、かなりきれいにやっていただいてると思います。ただその端っこにあるような雪の、山的なところが気になるようなところもあります。




旭谷 有佳子

(あさひや ゆかこ)
秋田魁新報社能代支局記者
秋田市出身・能代市在住
入社5年目。3年間本社で県庁や県警などを担当後能代支局に赴任。能代山本の8町村を担当する。政治、文化、社会など管内でおこるすべての出来事を取材する毎日が新鮮だと語る。
テーマ1について
県北地区は観光については、例えば白神山地の名前を使ったPRがものすごく多くて、その中で埋没しないように他との差別 化を図っていかないと、お客さんを呼ぶのは難しいと思います。一例として、参加型の観光というのがありますが、八森町本館にある「夕映の館」という施設では、そば打ち体験やだまこもち鍋づくりなどを集落ぐるみで支援してもてなすという、取り組みがなされていて、徐々に利用客が増えてきていると聞いています。一概に情報発信といっても、やりすぎると安っぽくなってしまうという難しさはありますが、住民にとっては毎年やっている恒例行事も実は外部の人にしてみたら新鮮なものだったりということがいっぱいあると思うんです。PRする上で、自分の地域にある魅力を掘り起こす作業が観光だけでなく、地域づくり全般 につながっていくことになるのだと感じます。
テーマ2について
私もよく高速道路を利用していて、すごく便利さは感じるんですね。市民が自分の生活と関連づけて高速道路のメリットに気付く前に、料金の高さが立ちはだかっているという現状があまりにももったいないと感じでいます。いろいろな年代の方に取材をしていて思うんですが、私自身も含めて、生活の中で歩道を歩くことがほとんどないんですね。歩道の不備に気付くことができるのはせいぜい高校生以下か高齢者。実際に歩かなくては気付かないことってたくさんあって、子供たちの目線というのはとても参考になると思いますね。


オブザーバー
森田 義則(もりた よしのり)
国土交通省能代工事事務所 所長
(現 国土交通省 東北地方整備局 企画部 技術調整管理官)
釜石市出身
コーディネーター
伊藤 友良(いとう ともよし)
国土交通省能代工事事務所 副所長 (道路担当)
(現 国土交通省 秋田河川国道事務所 副所長 (道路担当))
中仙町出身

三浦 千晶(みうら ちあき)
国土交通省能代工事事務所 総務課 勤務
(現 国土交通省 秋田河川国道事務所 経理課 勤務)
入省4年目。井川町出身
大学時代の4年間を盛岡市で過ごす。
能代市での生活は4年目を迎える。
武田 早苗(たけだ さなえ)
国土交通省能代河川国道事務所 調査課 勤務
入省2年目。藤里町出身
幼い頃から親しんでいた米代川。
現在では、その視点を生かし米代川に関する事業を担当。


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