鷹巣出張所ホームページ River たかのす 〜鮎とサクラマスの遡上する米代川〜

鷹巣出張所ニュース
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河川の各部の名称について
・現在、鷹巣町今泉〜坊沢地区では、無堤部の解消を目指し、改修事業を推進しておりますが、今年度末に前山川水門が完成することにより、今泉地区〜坊沢地区の一連の築堤工事が完了し、治水効果を発揮させます。

鷹巣町前山地区築堤工事
・そこで、堤防の完成に伴い、より一層の治水事業の理解を深めていただくために、堤防や河川の各部の名称を説明をさせていただきます。
●名称の説明
堤内地
:堤防で洪水から守られている土地
堤外地 :洪水や流水が流れる河川側の土地
川表・川裏 :堤防から堤内地側を川裏、堤外地側を川表
法、面 :堤防などの土を盛ったところや土を削ったところにできる斜面
計画高水位 :流域市町村を洪水から守るために決めた計画の水量が流れる高さ
余裕高 :計画高水位までの洪水を安全に下流に流すための高さ
左岸堤・右岸堤 :上流から下流を見たとき、左側堤防を左岸堤、右側堤防を右岸堤という
高水敷 :堤外地で高水(洪水)の場合にのみ冠水(かんすい)する土地
低水路 :常時水が流れている部分
表小段・裏小段 :小段とは堤防の高さが高くなる場合に、堤防の安定性・安全性を確保するために設けられる。また、裏小段は水防作業をするためにも必要である
天 端 :堤防や盛り土などの構造物の上面をいう
犬走り :堤防の法面と地盤との境に、地盤と少しの段差をつけた盛り土をいい、堤防を保護するために設けられる
※以上、簡単に説明させていただきましたが、不明な点等がありましたら、お問い合わせ下さい。(問い合わせ先はトップページに記載しております。)

比内町扇田地区の護岸工事
 当出張所のHP創刊号でご紹介した、環境に配慮した護岸工事(比内町扇田地区)について、今年度施工の3つの工区総延長約515mのうち、2つの工区約430m分が完成しました。
 一番下流の工区約85mについては、3月完成を目指してただいま奮闘中です。

 この地区は、高水敷を利用した比内町の公園計画との調整をはかりながら、あゆの里米代川の河岸整備行っており、特に鮎の採餌場の復元や親水性にも配慮しています。
 川に降りられる階段や、カヌー、カヤックなどの乗り入れができる船揚場も整備しています。
 石詰めをした多段積みのカゴ護岸は、土砂で覆って、工事着手前の植生状況により近づけるように配慮しています。なお、この土砂は、工事着手時の現地の表土を使い、堤防の刈草を利用した堆肥を混合したものを使用し、既存植生の復元・促進を期待しています。

 また、鮎の採餌場になる河床の復元については、現地発生の玉石を利用して、既存の河床状態に近づけるように配慮しています。