米代川洪水氾濫シミュレーション

昭和47年7月洪水 昭和55年4月洪水 米代川洪水痕跡図
昭和55年4月洪水

  6日3時日本海中部にあった低気圧は前線を伴って発達しながら日本海を東北東に進み、6日15時には、中心気圧 996qとなり、津軽半島付近に達し、6日21時には北海道東部に達した。

  北秋田地方は、低気圧の接近に伴い気温が上昇していたが、6 日早朝より降雨となった。降雨量は流域平均で約90mmあり素彼里で182mmと米代川右岸山地に降水量が多く、次に阿仁川、大湯川流域であり本川の上流域は比較的少なかった。このため降雨と気温上昇に伴う融雪と相まって、全水位観測所が警戒水位を突破する既往第2位(融雪洪水としては第1位)を記録する大出水となった。

  このため、米代川は6日12時頃から水位が上昇し、各水位観測所最高水位は、十二所で5.10m、鷹巣で3.60m、二ッ井で7.28m、向能代で3.57mとなり、それぞれ警戒水位を2.10m、1.10m、2.78m、1.67mと、大巾に突破した。特に、二ツ井観測所では計画高水位7.39mにあと0.11mとせまった。

  一方、米代川の一般被害は、各市町村(4月11日現在)の調べによると、床上浸水85戸、床下浸水165戸、水田流出8ha、水田冠水1,724haに及んだ。

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