活動背景と目的
のしろ白神ネットワークのなりたちと活動趣旨
このネットワークは、能代周辺の沿道を「歴史と文化の薫る風景街道」に育てていくことを目的に立ち上げられました。その活動地域は、国土交通省の日本風景街道事業にルート申請をしています。この事業のキーワードである「道」が人やモノ・情報をつなぐという視点から、沿道で活動する各団体の相互交流を通じて、私たちが暮らす“まち”の身近な問題を行政・企業とも連携しながら自分たちのできることから取り組み、小さなことでもフットワークよく地域づくり・まちづくりを進めていこうとしています。
民・官・学 協働のネットワーク
これまで、個別に地道な活動をしてきた実績ある団体が手をつなぎ、それぞれが得意とする力を貸し借りすることで、各活動を今まで以上に効果的に、より楽しいものにしていくことができると考えています。メンバーそれぞれが顔の見える対等な関係を築き、そこに行政機関や大学などの学術機関が加わることで、より幅広い情報が得られ、柔軟に地域の問題に対応していくことができます。私たちは、民・官・学協働の理想的な形を模索しながら、活動を通して、その一例を社会に提案していきたいと考えています。
地域住民の主体的参加による提案型のまちづくり
活動の基本は各団体がこれまで通りの活動を継続していくことですが、例え小さなことでも、この地域に暮らすひとりひとりが思い描く、「理想のまち」に対する前向きな発想を大切にし、みんなで実現していくことがこのネットワークの活動です。
ネットワークに関わることをきっかけに参加者どうしが信頼関係を育て、小さくても楽しみながら活動を続けることで、地域の人づくり、ひいてはまちづくりという大きなものにつながっていくと考えています。
なぜ「まちづくり」?
現在の私たちの社会は個人単位の生き方が尊重され、個々の能力がストレートに発揮できる反面,生活は孤独になり,子育て・悩み・病気・老後の生活など人生の苦労や痛みを,狭い人間環境の中で乗り越えていかなくてはなりません。その歪みからか、一昔前までには考えられなかったような悲しいニュースを頻繁に聞くようになりました。
この問題を解決するのに必要なものは、与えられた政策やお金の力ではなく、地域の人間力です。元気なまちには、元気な人の笑顔があります。美しい風景は、そこに住まう人の心の癒しと誇りになります。地域の助け合いは個人の自立を支え、孤独を和らげ、年老いても安心してその地に暮らし続けることを可能にします。
私たちは暮らしの基本である安心・安全を守るため、その地に暮らす人々による人任せにしない地域育てを「まちづくり」とよんで、苦労と楽しみを共有しながら、希望ある未来に向かって、小さな種をまいていきます。
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