建物用語集

防煙区画(ぼうえんくかく)
 火災時に煙の拡大を防ぐための区画。防火戸や垂れ壁などで区画する。

防火管理者(ぼうかかんりしゃ):
 収容人員30人または50人以上の防火対象物において、管理権原者の指示を受けて防火管理上必要な業務を推進する責任者のことをいう。管理権原者は、防火管理者を選任または解任した場合、消防長または消防所長に届け出ることとなっている。防火管理者は、防火管理に関する知識および技能を有していることが必要とされている。

防火区画(ぼうかくかく):
 火災の拡大を防ぎ、避難経路を確保するための区画。

防火材料(ぼうかざいりょう):
 火災の延焼をくい止める防火性能を持った建材。不燃・準不燃・難燃などの等級がある。 建物規模、部位などにより必要性能が定められている。

防火設備(ぼうかせつび):
 人命、建物を火災から守るための設備の総称。火災感知器、消火設備、避難設備など。

防火対象物(ぼうかたいしょうぶつ):
 火災から守る対象物をいう。主として建物がこれに該当するが、自動車、電車、橋、トンネルなどの工作物も防火対象物に含まれる。消防法では「山林または舟車、船きょもしくはふ頭に繋留された船舶、建築物その他の工作物もしくはこれに属する物をいう」と定義されている。

防災センター(ぼうさいセンター):
 総合操作盤(複数の消防用設備等の監視、操作等を行うために必要な機能を有する設備をいう)その他これに類する設備により、防火対象物の消防用設備等その他これらに類する防災のための設備を管理する場所をいう。

防水(ぼうすい):
 水の浸入を防ぐこと、またはその手法の総称。例として屋上全面を覆う遮水被膜や、シーリングなどがある。

保守(ほしゅ):
 既存建築物の、初期の性能及び機能を維持する目的で、周期的又は継続的に行う注油、小部品取り替え等の軽微な作業。

補修(ほしゅう):
 部分的に劣化した部位・部材等の性能、機能を実用上支障のない状態まで回復させること。

保全(ほぜん):
 建築物(設備システムを含む)及び、外構、植裁などの対象物の全体又は部分の機能及び性能を、使用目的に適合するように維持または改良すること。維持保全と改良保全に分けられる。

保全実態調査(ほぜんじったいちょうさ):
 官庁施設の適切な保全の実施状況について、昭和62年度から行われている保全の内容、程度に関する調査。結果は技術基準の整備や、維持管理費要求単価の作成に活かされる。

保全の手引き(ほぜんのてびき):
 施設管理者に対する支援を目的に、伝達すべき保全状況を整理し、建物の部位、部材並びに機材についての解説や、トラブル発生時の対処法などが示されている冊子。東北地方整備局発注の新営または大規模改修を行った施設を対象に、その都度内容を決定し作成される。

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