流木処理
流木を資源として活用しています
洪水の時は、濁水とともに流木等(風倒木等)がダム湖に流れてきます。
寒河江ダム、白川ダム、長井ダムでは、平成9年度から毎年流木等の資源化に取り組んでおり、ダム湖に貯まった1年分の流木等を資源化しています。
下の表とグラフは、寒河江ダム、白川ダム、長井ダムそれぞれの流木量を表したものです。
単位:m³ 平均:H10~H26平均
H10 | H11 | H12 | H13 | H14 | H15 | H16 | H17 | H18 | H19 | H20 | H21 | H22 | H23 | H24 | |
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寒河江 | 183 | 209 | 1,440 | 130 | 140 | 380 | 571 | 190 | 278 | 233 | 308 | 350 | 765 | 550 | 236 |
白川 | 89 | 106 | 125 | 177 | 361 | 127 | 271 | 265 | 275 | 335 | 124 | 138 | 181 | 267 | 95 |
長井 | 360 | 70 | 86 |
H25 | H26 | H27 | 平均 | |
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寒河江 | 8,785 | 3,858 | 1,094 | |
白川 | 380 | 116 | 202 | |
長井 | 170 | 250 | 187 |
平成27年度については、平成27年12月頃に更新予定です。

※洪水の回数やダム湖に流れ込んでくる水の量(年間)等によって、量が変わります。
この流木等はそのまま放置した場合、ダムにある大切な施設の損壊を招いたりする可能性があるため、毎年、船や機械等を使って集め取り除いていました。集められた流木等は、これまで天日乾燥後、焼却処分されていました。
しかし、近年では機械設備や技術の発達により流木等を様々な物に再生することが可能となり、寒河江ダム、白川ダム、長井ダムでは、積極的に流木等の資源化に努めています。また、流木を資源化処理することにより、焼却処分に比べ収集後の処分費の低減が図られ、工事コストの削減にもつながっています。具体的には消却した場合に比べて、1m³あたり約2,000円のコスト縮減になります。
従来の流木処理
- 流木収集
船や機械を使って集めます。 - 乾燥
集めた流木は天日乾燥します。 - 焼却
流木を焼却し、灰にします。 - 搬出
搬出された灰は産業廃棄物処理場で処分します。
新しい流木処理
- 流木収集
船や機械を使って集めます。 - 乾燥
集めた流木は天日乾燥します。 - 再生工場搬入・分別
流木と廃材に分別します。 - 破砕機投入・チップ化
流木を破砕機に投入し、チップ化します。 - 一般的な製品化・使用例
チップ化した流木は、住宅用乾燥剤として使用されています。 - 資源化した流木(チップ)の使用実例
(建設中の山形中央自動車道)
流木を資源化したチップは、高速道路の法面等に敷いています。
これにより、法面の崩落を防ぐとともに、植物の自生が望めるので、植裁の費用が低減されます。