「白川ダム特別見学会」を初開催しました

 白川ダム管理支所では、昭和56年に管理に移行してから初となる「白川ダム特別見学会」を10月20日(土)に開催しました。
 白川ダムでは、放流設備が正常に運転・動作できるかを確認するため、定期点検を年4回実施していますが、3回目となる今回は、開閉点検を行う日本最大規模の非常用洪水吐(クレストラジアルゲート)と、白川発電所の定期整備に伴い代替放流を行っている常用洪水吐(オリフィスゲート)が、同時に作動しているという、珍しい機会となりました。
 そこで、通常では見ることができない放流設備などの管理設備を職員が案内する、白川ダムで初の「特別見学会」を午前・午後の2回計画したところ、山形県内外から9名の方に参加していただきました。
 見学会では、常用洪水吐放流状況、非常用洪水吐全開状況、ダム内部監査廊内部、ダム下流の管理用通路を巡りました。下流の管理用通路には、臨時にダムカード風フォトフレームを設置するなど、写真映えも意識した見学会を心がけました。
 皆さん、間近で見るクレストラジアルゲート全開作業や、関係者立入禁止のダム下流管理用通路からの放流状況など、各所で盛んに写真撮影を行っていました。
 また、見学コースの移動がスムーズに進んだこともあり、予定に無かった取水塔からのゲート上流部見学を急遽追加しました。
 参加者のほとんどがコアなダムファンの方々だったようで、見学中に繰り出される職員のへの質問や、これまで行った他ダムとの比較など、皆さんの豊富なダム知識に、同行した関係者も勉強になったようでした。参加中に撮影した写真を、早速SNSにアップされる方もおりました。
 参加された方に、見学会をどのようにして知ったのかを訪ねたところ、事務所のホームページを見た方がほとんどでした。その中でフォローしているダムマニアのSNSや、ダム関連サイトのSNSからも情報を入手し、急いで申し込まれたという話をお聞きし、今後のダム広報の参考になりました。
 この日は、休日で数多く白川ダムに訪れた、特別見学会に参加されない方のため、ゲートハウスを開放し、点検の様子や放流状況を見ていただきました。

ヘルメットをかぶりいざ出発! トラニオンガーダよりクレストゲートを見学
クレストゲート全開作業を間近で見学 もう少しで全開です
天端から顔を出したクレストゲートを見学 監査廊で堤体内を移動中
滅多に近づけないフィル堤体に興奮気味の様子 ダム下流管理用通路からの放流状況を撮影
支所長とダムカード風フォトフレームでパチリ 予定に無かった取水塔見学を追加
取水塔から見たゲート上流面 この日は一般見学者のためにゲートハウスも開放