白川ダム・寒河江ダム 両ビジョン推進会議が交流会を行いました!
2月28日(土)、白川ダムビジョン推進会議が山形県西川町の寒河江ダム水源地域を訪問し、「寒河江ダムビジョン推進会議」の方々と交流会を行いました。
当日は、寒河江ダムビジョン推進会議のメンバーや協力団体の方々によるイベントが開催されており、大井沢地区の「大井沢雪まつり」や、月山志津温泉の「雪旅籠(ゆきはたご)の灯り」など、雪を活かした取り組みの事例を見学した後、地元のスタッフやボランティアの方々も含め、各ビジョンのメンバー同士がそれぞれの取り組みについての情報交換を行いました。
「雪旅籠の灯り」とは、昔から月山にお参りに来る人々の宿場町であった志津温泉が、冬には6mにも及ぶ豪雪を活かして雪の旅籠をつくり、昔の町並みを再現しようと3年前より取り組みが開始されました。あたりが暗くなるころには、雪旅籠のまわりに配置された無数のロウソクに火が灯され、ライトアップされた美しい風景を楽しむことができます。
製作のようす | ライトアップされた雪旅籠 |
雪旅籠は、雪を積み上げてつくる普通の雪像とは違い、自然に積もった雪を掘り込んでつくっているというお話から、その驚くべき積雪量と製作の苦労が伺えます。そのため、雪旅籠の製作には、地域住民の方だけでなく東北芸術工科大学の生徒さんたちがデザインや製作に携わっています。雪旅籠を見学した後は、志津温泉から車で15分ほどの大井沢地区に移動し、今回で第20回目を数えるイベント「大井沢雪まつり」を見学させていただきました。会場では、住民の皆さんによる楽器の演奏や郷土芸能などの音楽イベントや、会場と共同温泉「湯ったり館」を結ぶスノーモービルの運行、雪の中に埋めた景品を探し当てる「雪中宝探し」などの多彩なイベントが実施されていました。
まわりが夕闇につつまれるころ、ワラを囲った柱に火を放ち災厄を払う地域伝統行事『おさいとう』が行われました(飯豊町中津川地区の「ヤハハエロ」と似ています)。その後、音楽に合わせて夜空に2009発の花火が打ち上げる『願掛け花火大会』や、来場者が全員参加してテーマソングである「Believe」を歌う『Believe1000人大合唱プロジェクト』で周囲に歌声が響き渡り、感動のうちにお祭りは幕を閉じました。
火柱で災厄を祓う『おさいとう』 | 全員で「Believe」を大合唱 | |
夜空を彩る「願掛け花火」 | 地域の皆さんと交流を深めました |
イベントの終了後は、実際にイベントの運営をされていた方々を交え、大井沢総合センターで交流会を実施していただきました。実行委員の方にお話を伺ってみると、一番の苦労した点は“資金集め”と“人集め”だったそうです。珍しい冬の花火が徐々に話題を呼び、当初は3,000人程度だったお客さんも年々増加してきて、今回は記録を更新し、13,000人以上のお客さんが訪れました。
「雪旅籠の灯り」・「大井沢雪まつり」の両方で共通していたのが、他の地域から参加した学生の皆さんや、ボランティアの方々が運営に主体的に携わっているという点でした。地区や市町村の境界を越えて人材を確保したことで、イベントの効果を高め、また、交流人口を増やす結果になったのだと感じます。白川ダムビジョン推進会議と寒河江ダムビジョン推進会議も、「水源地域の活性化」という同様の目的を持った組織として、今回の交流会を機に定期的な交流や情報交換を行っていきたいですね。
白川ダムビジョン推進会議では、白川ダム水源地域の活性化に向けた取組を実現していくための活動を進めていきます。地域の皆様のご協力ご参加をお願いします。
白川ダムビジョン推進会議事務局:飯豊町総務企画課(0238-72-2111)