ダムにたまった土砂を利用し、作物を試験栽培(収穫終了)
中津川転作組合さんや地元の方々にご協力をいただきながら実施している、ソバと雑穀の試験栽培が無事収穫を終えました。今年度は、貯砂ダム内の砂分の多い堆積土でのソバ栽培も行いましたが、播いたソバの種を鳥に食べられてしまい、昨年までの砂分の少ない堆積土との十分な比較はできませんでした。また、そのことが影響したのか、今年のソバは10~60kg / 10a程度と少なめの収穫となりました。
一方、雑穀はタカキビ・ヒエ・キビ・アワの4種類を栽培し、50~140kg / 10aの収量が得られました。そして、砂分の多い堆積土と砂分の少ない堆積土との収量の違いはほとんどありませんでした。このように、今年の収量は、全体的にソバ・雑穀とも昨年に比べると少ない結果となりましたが、その原因については現在調査中で、その結果を今後の栽培に反映させたいと考えています。
【ソバ】
収穫直前のソバ(10/22) | 選別したソバの実(11/14) |
【雑穀】
収穫前のタカキビ(10/23) | 収穫前のヒエ(10/23) | |
収穫前のキビ(10/23) | 収穫前のアワ(10/23) | |
雑穀収穫状況(11/7~8) | 雑穀収穫状況(11/7~8) |
今年度中に、これまでの成果をふまえ農業関係者中心で組織された「白川ダム貯水池堆砂土有効利用検討会」(県・町・地元のメンバー)を開催し、ダム堆砂土による試験栽培など、農業用土有効利用について具体的にとりまとめたガイドラインの作成を目指します。