ダム下流を洪水から守りました
H18.7.15洪水のダム調節効果について
7/15 ダム上流下屋地の洪水状況 | ||
7/26 水が引いた後の状況 |
平成18年7月13日~15日にかけて発生した梅雨前線は、白川ダムの上流域に連日、降雨を与え続けました。なかでも、7月15日の7時~8時にかけては、流域平均時間雨量で最大の40mmを記録したことから、ダムへの流入量が急激に増加し続けました。これにより、15日8時50分には、流入量が200m³ / 秒を上回ったため、洪水調節を開始しました。その後も流入量が増加し続け、10時10分には、流入量が最大の461.66m³ / 秒を記録しました。これは、昭和56年10月に白川ダムが管理を開始してから最大の流入量となりました。この洪水では、288m³ / 秒(最大)を白川ダムに貯め、白川ダムから下流に217m³ / 秒(最大)を調節放流し、下流河川の水位上昇を低減させました。
今回の白川ダムの洪水調節効果は、洪水前後でダム貯水位が2.3m、ダム貯水容量280万m³(東京ドーム2.2個分)をダムに貯め込み、白川ダム下流での洪水被害の発生を防止することができました。
なお、白川ダム下流河川での、次の箇所における洪水調節効果(水位低減)は、以下のとおりでした。
- ○置賜白川 手の子水位観測所(飯豊町手の子地内):約100cm
- ○置賜白川 椿水位観測所(飯豊町松原地内): 約80cm
上の図のように白川ダムでは、梅雨前線による記録的な豪雨により、開設以来26年間で最大の流入量となりました。 手の子橋下流付近においては、白川ダムによる洪水調節がなかったら、堤防からの越流等による水田の冠水が発生していたと想定されます。