国道49号 猪苗代拡幅 Route 49 Inawashiro extension
国道49号猪苗代地区は、磐梯山・猪苗代湖等の観光地を通過し、休日や観光シーズンでの交通混雑が著しい区間です。猪苗代拡幅は磐越自動車道の整備による交通量の増加に伴うインターチェンジ周辺の混雑解消のため、昭和63年度に事業着手し、平成8年度までに国道115号バイパスの交差点部を供用しました。続けて金曲地区の人家連担部における沿道環境の悪化や渋滞の発生が顕著になってきたことを踏まえ、平成7年度にバイパスの整備に着手し、平成17年度にバイパス部を供用しています。今後は、走行環境の改善や交通事故の軽減のため、堆雪帯の確保、歩道の幅員の拡幅や右折レーンの整備などを行っていきます。 位置図

【事業経緯】

(壺楊〜中小松) (中小松〜長田)
昭和63年度 事業着手
平成7年度 事業延伸
平成8年度 4車線供用
(R115交差点部 : L=1,080m)
平成17年度 金曲バイパス供用
(L=1,080m)
平成25年度 壺楊地内開通
(L=430m)
長田地内開通
(L=400m)

【標準横断図】

【事業目的】

○歩行者の安全性向上 ○沿道環境改善 ○地域連携支援
通学路等の安全性を向上します。 沿道の騒音・振動を改善します。 地域間の連携をより強化します。
○冬期交通安全対策 ○渋滞緩和
冬期走行をより安全な状態にし信頼性・定時性を確保します。 観光地、猪苗代で発生する交通渋滞を緩和します。

【開通後の道路状況】

【位置図】

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※ それぞれの写真をクリックしますと、拡大表示されます。

【事業の必要性】

冬期の交通安全性の確保

・猪苗代地区は幅員狭小で堆雪帯が確保できていないため、積雪時の大型車同士のすれ違い時の安全性が低い状況です。

・猪苗代地区は地吹雪区間にあり、平成22年12月の豪雪時には大型車のスタックが発生し、国道49号が22kmにわたり全面通行止めが発生しました。

・猪苗代拡幅の整備(堆雪帯の確保)により、冬期の交通の安全性向上が期待されます。

トラックすれ違い 断面図

円滑な交通の確保

・国道49号と並行する磐越道(猪苗代磐梯高原IC〜磐梯熱海IC間)は、悪天候による通行止め回数が県内で最多となっています(103回/5年)。

・磐越道通行止め時は国道49号へ交通が集中するため、旅行速度が通常時と比較し最大約8割低下します。

・猪苗代拡幅の整備(堆雪帯の確保)により、冬期悪天候時の円滑な交通の確保が期待されます。

事故率