記者発表資料
平成15年12月24日

東北地方整備局

一般国道289号甲子大橋上部工是正工事が完了 「工事ミス」の再発防止対策を徹底します。


架設した橋桁が水平方向にずれていたため、是正工事を進めていた一般国道289号甲子大橋の是正工事が完了しました。
甲子大橋上部工工事は、橋桁の製作段階で請負業者の誤りがありその結果、橋桁が水平方向にずれ不安定な構造物となったため、工事期間を有償延長し是正工事を進めていたものです。
是正工事は、我が国でも前例がない工事のため、「アーチ橋梁技術検討会」を設置し、慎重な判断の基に行いました。
今後、今回の事態を教訓に再びこのような「工事ミス」が発生しないよう工事成績等の活用など、「技術力を一層重視した競争入札の推進」により再発防止対策を徹底します。


○是正工事の経緯
 東北地方整備局では、一般国道289号の交通不能区間解消のため、甲子道路事業を実施しており、その一環として平成12年度から甲子大橋の上部工工事に着手していました。
【参考資料−1参照】
 甲子大橋上部工工事は、平成14年10月に完成を予定しておりましたが、最終確認の測量を実施したところ、架設した橋桁が水平方向にずれていることが判明しました。
 そのため、上部工工事の契約者である矢田工業梶i福島県郡山市)と損害金を徴収することを条件に、工期延長契約(平成14年10月16日〜平成15年9月30日までの有償延長)を取り交わし、是正工事を行っておりました。
 水平方向の橋桁のずれの原因は、矢田工業鰍ェ製作したアーチリブを連結する横支材の製作に間違いがあり、その誤った形状の横支材を使い無理に橋桁を架設したために起こったものです。
【参考資料−2参照】
 是正工事の手順としては、架設した補剛桁及び支柱を撤去し、原因となった誤った形状の横支材を正しい形状の横支材と交換しました。そして、一度撤去した補剛桁及び支柱を再度架設する方法により是正が進みました。
 なお、本是正工事は我が国でも前例がなく、極めて高度な技術力が必要な事から、是正方法について「アーチ橋梁技術検討会(座長:加島 聰)」を設置し、慎重な判断の基に行いました。
【参考資料−参照】
 その結果、是正工事は9月30日で完了し、橋桁の水平方向のずれは是正されました。
【参考資料−参照】

○主な再発防止対策
 入札参加者の技術力審査を強化するとともに、公共工事の品質の確保を図る観点から、技術力を一層重視した競争を推進するために、以下の対策を行います。
@入札参加資格要件(施工実績)の技術力重視を進めます。
 従来、入札参加資格要件は、施工実績、工事特性、難易度及び工事規模等を考慮し、競争性を確保してきていますが、今後はさらに総合評価落札方式等などの民間の技術力を活用する入札方式を積極的に活用していきます。
A工事実績・成績で制限を設けます。
 従来、過去の工事成績に関わらず全て工事実績として認めていましたが、今後、一般競争入札の場合は、標準点未満(65点)の場合は実績として認めません。
 また、過去3ヶ年の工事成績の平均が標準点未満(65点)の場合は、一部の入札方式では入札参加を認めません。(現在、公募型指名競争入札において試行中。)
B工事実績情報サービス(CORINS)の拡充を進めます。
 これまでの工事実績情報サービスは、受注者が工事内容等の情報を記載するのみでしたが、今後は発注者として必要な受注者の施工状況に関する情報も記載可能な様、関係機関の調整を進めます。

○粗雑工事に伴う指名停止措置
 今回の工事を「過失により工事を粗雑にした」として、指名停止措置を検討しています。

○今後の工事予定
 今回のことにより橋梁架設工事の完成が約1年遅れることなりました。現在は、架設工事が完了するまで一時中止しておりました床版工事は完成し、甲子トンネル(西郷工区)工事を鋭意進めており、今後とも甲子道路の早期の供用に向けて努力していく所存です。
【参考資料−7参照】

本資料につきましては同じ内容で、宮城県政記者会、東北電力記者クラブ、東北専門記者会に発表しております。


問い合わせ先

国土交通省 東北地方整備局
  企画部 技術管理課長 川端 壽男(内線3311)
  道路部 道路工事課長 柴田 久 (内線4351)
    TEL 022−225−2171(代表)

  郡山国道事務所 事務所長
             森田 康夫(内線201)
    TEL 024−946−0333(代表)