国土交通省 東北地方整備局 郡山国道事務所 喜多方出張所

 
【事業概要】

 「沼尾シェッド」は、福島県南会津郡下郷町が管理する町道沼尾線に設置されている、延長189mのシェッドです。
 当該路線は、一般国道118号と下郷町沼尾地区や会津若松市舟子地区、桑原地区を連絡する主要な道路として、会津若松市内の病院への救急搬送など、地域の安心・安全には欠かせない道路となっています。
 建設後50年以上が経過し、シェッド上部に設計値を超える土砂の堆積が見られる状況の中、平成27年度の直轄診断により、主梁・横梁・支柱部等のひびわれ、うき、鉄筋露出などの損傷が確認されました。
 補修には高度な専門知識等を要することから、国による修繕代行事業として保全対策を行うものです。


 
 ※シェッドとは…鉄筋コンクリート部材等で道路を覆い、
           落石・雪崩等から交通や施設を
            防護する構造物。



【位置図】

【直轄診断結果】

 下郷町の要請によって、平成27年度に実施した直轄診断で、下記の状況が確認されました。

  シェッド上部の防水機能が喪失。
  防水機能の喪失により、シェッド本体内部に水が浸入し、鉄筋のサビ、コンクリートの
   ひび割れ・剥離が進行。
  過去に補修した箇所において、補修材(炭素繊維シート)の内側へ水が浸入し、補修
   材の劣化や剥離が進行。
  設計値の基準を超える土砂が堆積。





【補修方針(シェッド断面図)】

 シェッド本体の負担軽減のため、シェッド上部に堆積している土砂の撤去を行います。
 また、シェッド内部への水の浸入を防止するための漏水対策(防水工)を行い、
 劣化・損傷したコンクリートのひび割れ補修、断面修復を実施します。




   
【修繕代行事業を行うまでの経緯】

 
沼尾シェッドは、福島県から昭和56年に移管後、下郷町によって管理されてきましたが、平成25年度に下郷町で実施した点検において、多数の損傷が確認されました。損傷の原因特定には、高度な技術力を必要とすることから、国土交通省へ直轄診断の要請があり、平成27年度に直轄診断を実施しました。
 その結果、修繕においても高度な専門知識が求められることがわかったため、下郷町から国に修繕代行の要請があり、平成28年度に事業化されました。





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