風力発電ロードヒーティングシステム Road Heating

平成17年度の運転実績

風力発電を利用したロードヒーティング
風力発電を利用したロードヒーティング
平成17年度の運転実績
風力発電による年間発電量は例年並みの43.0万kWhになり、301t相当の二酸化炭素(CO2)排出削減効果(一般家庭143戸分、自家用自動車120台分 (ガソリン130kl分)相当)が得られました。
期間別発電状況は、冬期間に年間発電量の6割程度であり、ロードヒーティングで 電力使用量が多くなる時期と一致し、冬期交通安全確保に貢献しました。
風力発電による電力は中山トンネルに20.1万kWh(2,350千円相当分)を供給し、 余剰電力22.9万kWh (2,650千円)を売電することにより経費削減できました。
運転実績の概要
 12月から3月までの冬期間の発電量が多く、この冬期4ヶ月間の発電量は年間総発電量の約6割の発電量となっており、ロードヒーティングで電力が必要な時期と一致し、システム全体として効率的な稼働状況となっています。
 不安定な自然風を利用する風力発電ながら、年度毎の変動幅も比較的小さく順調な発電を続け、冬期交通安全確保に貢献しております。
 平成17年度における1年間の発電量43.0万kWhを一般家庭で使用(3,000kWh/戸/年と仮定)すると、おおよそ143戸分をまかなえる電力量になります。
年次 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 合計(平均)
発電量(万kWh)実績値 36.3 41.6 45.0 42.8 41.1 46.7 43.0 296.5(42.4)
 環境面では、仮に43.0万kWh(7箇年296.5万kWh)の電力量を全て石油火力により発電した場合301t(7箇年2,076t)の二酸化炭素(CO2)が発生することになり、二酸化炭素排出の削減にも寄与しています。
期間別の発電実績
 年間の期間別実績をみると、12月から3月までの冬期間の発電量が多く、この冬期4ヶ月間の発電量は年間総発電量の7割を越える発電量となっております。
 これは、中山トンネル出入り口のロードヒーティングで電力が必要な時期と一致しておりシステム全体としては効率的な稼働状況となっています。
詳細、問い合わせ等は、記者発表情報をご覧下さい。

中山峠 風力発電設備の概要
■風力発電装置 : ドイツNORDEX社製
三枚羽プロペラ式。
円筒モノポール構造
■風力発電能力 :
定格発電風速 15.5m/s
定格出力 250Kw
年間推定発電量 約70万kWh
 これは、一般家庭使用電力の300世帯に匹敵。
■プロペラ部 : 材質は、ガラス繊維強化ポリエチレン。風の向きにあわせて、360度回転。
■運転風速 : 起動風速 3m/s
停止風速 25m/s
■風況データ : 年間平均風速 5.0m/s
冬季平均風速 6.3m/s
(平成8年度調査結果)
 風力発電では、年間平均風速が5〜6m/s程度以上の風速を必要とします。
風力発電を利用したロードヒーティング