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石淵ダムメモリアル/石淵ダムの概要



 石淵ダムは北上川特定地域総合開発事業の一環として、洪水調節・かんがい・発電を目的として造られた多目的ダムでした。また、北上川上流5大ダム計画のうち最初に完成したダムで、胆沢川の北上川合流点(奥州市水沢区)から上流25qの地点に位置していました。

 終戦直後の不安定な社会情勢下の昭和21年の着工だったため、建設に要する資材・労働力及び建設機材の確保には多くの困難を要し、8年の歳月延べ181万人の人力、13億3600万円(建設当時)の巨費を投じて昭和28年に完成した我が国初のロックフィルダムでした。

 石淵ダムは、昭和28年竣工以来60年の永きにわたり、北上川・胆沢川の洪水被害軽減をはじめ、ダム下流に広がる広大な胆沢平野の水田にかんがい用水を供給し、さらには、電力供給を行うなど地域生活の基盤として欠くことのできない目的を果たしてきました。その間、平成20年の岩手・宮城内陸地震などの大地震にも耐え、流域の安全・安心の役割を担ってきました。しかしながら、北上川の洪水氾濫のより一層の低減と下流域の水需要の増加に伴い胆沢ダムの建設が進められ、石淵ダムは平成24年10月に60年の歴史に幕を降ろしました。 現在、石淵ダムの機能は胆沢ダムに引き継がれ、また、胆沢ダムへの土砂流出の防止という新たな役割を担い、なお一層地域の生活基盤の向上をめざします。

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