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田瀬ダム水源地域ビジョン フォーラムが開催されました!

フォーラムの概要
平成18年3月25日(土)に「東和町総合福祉センター」において、「田瀬ダム水源地域ビジョン フォーラム」が開催されました。
「田瀬ダム水源地域ビジョン」は、田瀬ダムの水源地域(旧東和町、遠野市)の自立的・持続的な活性化を図り、地域内や猿ヶ石川・北上川の上下流も含めた交流と連携によるバランスのとれた流域の発展を図ることを目的とした行動計画であり、平成18年3月に策定されました。このフォーラムは、ビジョンの内容について、住民の皆さまに御紹介し、地域の活性化に向けた御意見を伺うと同時に、今後のビジョンの推進に御協力いただくために開催されたものです。
  • 日時:平成18年3月25日(土)13:00〜16:00
  • 場所:東和町総合福祉センター
  • 主催:田瀬ダム水源地域ビジョン策定委員会
  • 共催:花巻市、遠野市、北上川流域市町村連携協議会、岩手県、

岩手南部森林管理署遠野支署、国土交通省北上川ダム統合管理事務所


プログラム
  1. 開 会
  2. 挨 拶 花巻市長代理 花巻市東和総合支所長 平野 信孝氏
  3. 基調講演 「公の水源 私の水(こうのすいげん しのみず)」
    国土交通省 水源地域対策アドバイザー、NPO DO!tank代表 岡部 恵美子氏
  4. 田瀬ダム水源地域ビジョンについて
  5. パネルディスカッション 「田瀬ダム水源地域の活性化に向けて」
    • コーディネータ/橋 薫氏
      田瀬ダム水源地域ビジョン策定委員会 委員長
      人づくり・連携部会 部会長
      富士大学 経済学部 教授 
    • パネリスト/
      田瀬ダム水源地域ビジョン策定委員会 自然環境保全・自然体験部会 部会長
      岩手大学 工学部 教授 海田 輝之氏
      田瀬ダム水源地域ビジョン策定委員会 地域資源活用部会 部会長代理
      NPO法人遠野山・里・暮らしネットワーク 監事 浅沼 亜希子氏
      田瀬ダム水源地域ビジョン策定委員会 人づくり・連携部会 部会長代理
      遠野郷地域づくり研究会 会長 佐野 文男氏
    • アドバイザー/田中 正人氏
      田瀬ダム水源地域ビジョン策定委員会 委員
      国土交通省 北上川ダム統合管理事務所長
  6. 伝統芸能の演舞 「金津流丹内鹿子躍(かなつりゅうたんないししおどり)」
  7. 閉 会




基調講演 こうのすいげん しのみず
国土交通省水源地域対策アドバイザー  NPO DO!tank代表 岡部 恵美子 氏

  • まちづくりと人材育成を目的とした「NPO DO!tank」の代表であり、また、水源地域を含む地域活性化の方向性や具体的手法を指導・提言する国土交通省の「水源地域対策アドバイザー」である岡部(おかべ)氏が講演されました。
  • 岡部氏は、東北地方では玉川(たまがわ)ダム(秋田県)や月山(がっさん)ダム(山形県)、白川(しらかわ)ダム(山形県)、寒河江(さがえ)ダム(山形県)の水源地域ビジョンの策定においても委員として参加されました。
【講演内容】
演題:「公の水源 私の水」について
今日は、「公の水源 私の水」というふうに演題をつけさせていただきました。これは、皆さんから見ると水源は公のものであるわけだし、水というのも殊さら私のというようなものではなかろうというふうに思われるかもしれませんけれども、言いかえてみれば、これはみんなの水源地域であり、一人一人が守りはぐくむ水にするという、それが私が一つの理想、目標として提案したいということなのです。
水源領事館の設置の提案
一村一品で有名な大分県の大山ダムの方々は、福岡市内に「生活領事館」というのを持っているのですね。それで、水源地のよさを知ってもらおうと。それから、向こうのよさも知ろう。水源の人たちが向こうに訪れて、楽しんだり共有したりすることもしようと。向こうの人たちもこちらに来ていただいて、楽しむ、共有する、貢献するということをしようと。その結節点になって、他の国に置くみたいに生活のための領事館というのを置いているのです。私は、これが「水源領事館」というふうになって、あちこちにできればいいなと思うのです。

水源微助っ人(水源ビスケット)の提案
子供たちも参加できるような仕組みということで考えていくと、「水源微助っ人」というのはどうだろうと思う。微というのはわずかに、助ける人と書いて「微助っ人」。それで、水源微助っ人というのをつくって、売って、買ってもらった人の代金の10%とか20%なんかが水源地での活動にだんだんたまってくるというような仕組みはできないものだろうかと思っています。
プランやビジョンを動かすには対価が必要では
今まで幾つもの計画、幾つものプラン、そういうのがいっぱいできた、アクションプラン。ところが、それはもうそこで終わりなのです。それが、では今どう生きているか。策定をした後に自分たちがどう関われるかというくくりがなかったということもあるかもしれません。そういったプランやビジョンを動かしていくには、いろんな方たちとお話をすることによって、お金の得という以外に自分の経験、キャリアが役立ったということ、いろんな方たちと知り合えるということなど、やっぱり何かにかきちんと得になるもの、いつもボランティアで、温かい気持ちで、みんな一生懸命に守っていきましょうだけではない、やっぱりきちんとした対価みたいなものがある種付いていかないとだめなのではないのかなというようなことも思います。

水源地や下流、都会の人たちのニーズや気持ちをとらえた行動の必要性
例えば下流、中流、あるいは受益地と言われるようなところやもっと遠く東京、それから盛岡や、そういう都会の方で求めている私のニーズというのがある。こちら側の水源地としても、自分たちだけではどうにもならない。今までのようなやり方ではどうも閉塞感がある。そういうことを打破したい気持ち、打破していかなければ生き残っていけないという切実なその思いというものもある。その両方をやはり人の心というところにきちんと目を据えて、これからの活動というのを考えていかなければいけないのではないのかなというふうに思います。

ビジョンの推進に向けて必要と思うこと
 
  1. 人財の育成について
    • 皆さんが考えてくださったビジョンの中にも「人材育成」ということはたくさん書いてありました。私は、その一つ目のキーワードは、人の財産と書く「人財」というものの育成をぜひしていただきたいということです。
    • カリスマ性があってリーダーシップをとれるような人というのは全く希有な人材ですよね。では、どんな人財をといいますと、きちんとした個の力というようなものを持った人間ですよね。スキルを持った人間を育てればいい。だから、例えば木だったら木の専門家、水なら水の専門家、みんなで話し合うとなったらばワークショップなんかをきちんとやれるような専門家、その一つ一つの作業、仕事をきちんとできる知識なりを持った人たち。実力なりを持った、その力を育てるべきなのだろうというふうに思います。

  2.  リスクマネジメントやネットワークなどのシステムの整備
    • 二つ目ですけれども、これはシステムというようなことですね。よくいつもあるのは、人、物、金なのですよね。さっき言った人財が人のことだとすれば、物については道具ということではなくて、私はシステムとしてもう少し構築しなければいけないことがたくさんあると思うのです。
    • 例えばリスクマネジメント。川で子供たちが遊ぶわけですから、保険なんかもいろんなタイプがありますよね。そういったことやルールやなんかをどうするかというようなことは、まだまだできていないところもあります。こういうものでなければだめなのではないかということを提案していきながらリスクマネジメントと、それに即応した対応策をそろえていかなければいけないのではないかと思います。

  3.  お金の生み出し方、志の縁をつむぐ
    • 三つ目は、お金ですよね。それで、後でお話もあるようですけれども、私もホームページやなんかを見てそうかと思ったのは、北上川のダム水源地域ビジョンの推進助成事業がありますよね。これは珍しいですね。こういうふうに、企業も貢献をしたい、何ができるのだというようなことがあるのです。そういうところとも結びつけていったお金の見方をしていかなければいけないと思います。
    • お金をどう生むかということを考えるわけですけれども、それとともにどうリンクしていくかということも一緒に戦略的に考えていった方が、より健全なお金の生み出し方と健全な連携ができるというふうに思います。
    • お金のネットワークの仕方というのは、"志の縁"、志のえにしというと志縁というようなところにつながるのではないかというふうに思っています。志の縁というようなものを、今もう一回この水源地域ビジョンの推進に当たって進めていくうちにできていく、あるいはそれを目指しながらつくっていくということができるのではないかなというようなことを考えています。

叙情的な土地柄、人柄を大事に!
岩手、特にこのあたりというのは、大変叙情的なのです。大変叙情にあふれた豊かな物語性のある土地柄、人柄というのを今でも維持している、育ててきたということなのではないのかなと思います。ですから、そんな他の東北5県ですか、どこにもない叙情というものをぜひ大事にしていただいて、新しい縁をどんどんつくっていただきたいと思います。

田瀬ダム水源地域ビジョンについて
田瀬ダム水源地域ビジョン策定委員会 委員長   富士大学 経済学部 教授 橋 薫 氏
田瀬ダム水源地域ビジョン策定委員会 委員長である橋氏より、田瀬ダム水源地域ビジョンの策定の背景や目的、これまでの検討の経緯、地域の現状や課題、ビジョンの内容等についてスクリーンを用いて説明されました。
ビジョン策定の背景
  • 20世紀の時代というのは、我が国は国主導型の開発という形で進められてきました。その部分がこの田瀬ダムであり、岩手の5大ダムであると、こういうふうに理解することができようかと思います。そしていろんな施設が生まれた中に、やはりこのダムという国関係の施設は全国に約100箇所ほどあるようでございますが、そういうダムが21世紀になってどういうふうな役割をさらに持たせるかということの考え方がこのビジョンの中にあるということでございます。
  • つまり、経済は国の誘導型から民間依存型へと移ってきた中で、その地域に住んでいる人たちが今までは国の計画の中から我々が生き方や、あるいは支援を受けてきたわけでございますが、これからはそういう経費をできるだけ使わずに、私どもが地域に住んでいる者たちがいかに生きていくかということを考える時代に入ったと。地域の人々とともに手を携えながら、何を考え、何を実行するかというのがこのビジョン策定の背景にあると、こういうふうにご理解いただければよろしいかと思います。

●水源地域ビジョンのイメージ

●ビジョン検討の経緯

ビジョンの基本理念について
私どものイメージとして、この地域をどう理解するかということでは、ビジョンの基本理念として「水清く緑萌え 心が通う猿ヶ石川」としております。つまり、ダムというものは、いわゆる強調される部分であるかもしれないが、しかしこの流域に住む人たちはダムも愛するが、この川も愛していると。そして、人々がお互いにこの川を通じて将来を展望していく、そういうふうな川にしようではないかとの意味合いもこのビジョン、基本理念の中には含まれていることをご紹介申し上げます。

パネルディスカッション 「田瀬ダム水源地域の活性化に向けて」

パネルディスカッションでは、コーディネーターの橋薫委員長の進行のもと、田瀬ダム水源地域ビジョンの内容や今後の水源地域のあり方等について活発な意見交換がなされました。
意見交換の内容
部会の話し合いの内容について
海田輝之氏(自然環境保全・自然体験部会)
  • ここの部会では、まずは自然の状況、それから田瀬ダムの状況とか、それからこの周辺の地域の歴史とか、文化とか、財産とか、そういうところのお話がございました。一つ、次のことにも関係するのですが、やはり先ほどから話がありましたように、田瀬湖の水質の問題というのが結構大きな話題でございましたし、それからちょうど昨年の夏から秋ぐらいにアオコが大発生したということで、例えば第3回の委員会のときには、委員の方がこんな大発生したのですとこういうボトルにアオコを持ってきていただいたというような状況もございました。
  • それから歴史とか、そういう自然、すごくいい自然環境が残っているとか、先ほど貴重種とか、そういうものがありましたけれども、もっといろんなところでほかにも埋もれているところがあるのではないかと、そういうものも発掘して保護、保存とか、そういうことをしていく必要があるのではないかというようなお話がございました。
  • そういう中で、では田瀬湖の水質とかアオコの対策をどうしようか、それからそういう対策の中でどういう対策ができるのだろうか、例えば行政ができるような対策もあれば我々というか、こういう地域に住んでいる人々ができる対策もあるのではないかと、そういうようなお話がございました。



浅沼亜希子氏(地域資源活用部会)
  • 当NPOでは、もう既に全国的になりましたグリーンツーリズムといって、簡単に言えば都市間と農村との交流みたいなことを活動している。
  • 具体的に川をどう守っていくかという難しいことを話すことも大切なのですけれども、そうやってどこからか来ていただいた人たちに評価されるということで自分たち、こちらの地元の方々が、ああ、とてもいい場所なのだ、自分たちは今まで川をきれいに守ってこれたのかなと気づくことができることも大切だと思うので、そういう気づき、それから活動の面で私たちはお手伝いしていきたいと思っております。

佐野文男氏(人づくり・連携部会)
  • 「人づくり・連携の推進」ということで、人づくりと連携の推進ということですけれども、先ほど岡部先生の方から基調講演の中で、やはり人財という話が出てまいりました。やはりこういう環境とか、長くいろいろ水の環境、それからいろいろな地域づくりを考えてしまうと、やはり時間というのが必ずその中に入り込んでいかないと、長続きしないということでございまして、やはり人を育てていくというのが一つのポイントであろうというのが委員の方からたくさん出ております。まず一つがやはり子供たちのさまざまなそういった取り組みといいますか、認識といいますか、そういった部分での教育といってはちょっとかた苦しいのですけれども、入り口をちょっとつくっていった方がいいのではないかなということでございます。
  • それから、生涯学習としての関係で、大人も含めてずっとこの地域で自然環境とか水の環境とか、議論していく上での、あと体験とかですね、そういった長いスパンでの大人と一緒に地域の学習ですか、そういったものも一緒に組み立てていこうではないかということ。
  • それから、連携の推進ということでございまして、今まで遠野、宮守、東和というような形で、花巻ですね。区切られていたのですけれども、ここで、猿ヶ石川という一つのテーマで一緒にお互いに共有して考えていこうではないかということです。

ビジョンの具体的な取り組むについて
基本方針-1 「自然環境の保全と再生」の取り組みについて
海田輝之氏(自然環境保全・自然体験部会)

  • 田瀬ダムは昭和29年にできました。私は昭和28年に生まれていますので、52年たっています。ダム自体がやはり年とって老朽化をしてきていますので、構造物自体ではなくてダムの環境、水、そういうものがやはり老朽化して、排泄物というか、それがたまっているという状況に田瀬ダムは来ていると思います。それの顕著な例が先ほど言いましたアオコの発生だと思います。
  • まずは、水質保全対策の推進というところで例えば曝気循環施設の導入ということで国交省が今年か来年かですかね、新しく入れて、ちょうど曝気循環施設イメージがありますが、こういう水を循環させてアオコの発生の抑制、防ごうというような形で一つ対策を入れてくると。では、これですべて終わるかというと絶対にそうではない。今までいろんなところでこういう装置を入れて効果があったというところもあれば効果が余り見られないというようなところもあります。効果がある、ないというのも毎年環境条件というか、雨の量とか、あとは気温とか、水温とか、そういう状況が変わってくるのでなかなか実証するのが難しいという状況があります。ですが、アオコの抑制としては、一つはこういう装置を入れることによって、何とか一つは対策になるのではないかということです。
  • では、それだけでいいかとなるとやっぱり無理で、もっと総合的ないろんな対策をしていかないといけないというのがあると思います。ここで、例えば農業、森林のところでいろんな、なかなか人がいなくて森林の管理ができないというようなところがありますが、例えば伐採したものを、ここで言うと炭を焼いて、炭を川とか湖沼に入れて浄化をしようというようなおもしろい対策も提案しています。例えば水生植物を使ってやろうとか、下水道をもっと普及させようとか、いろんなことがありますが、そういうことを少しずつやっていかないとアオコの対策にはならない。

 

曝気循環施設について
アドバイザー/田中正人氏(国土交通省北上川ダム統合管理事務所長)
  • 曝気循環施設は、田瀬湖に3箇所整備することにしています。この施設は、水中から空気を出すことで、水が循環するわけです。アオコというのは、どうしても水面の温度の高い部分に発生しやすいものですから、つまりは水を循環させることによって低い水温を水面の方に上げてくることによって、アオコの発生を少しでも防ぐという意味でございます。これが完全なものではございません。結局は流域から出ます汚濁源ですよね、これがやはり一番問題になるわけでございます。

 

基本方針-2 「資源・施設の有効活用」の取り組みについて
浅沼亜希子氏(地域資源活用部会)
  • 私も宮守の柏木平のコテージにおりましたが、施設をつくったのが行政である。そして、管理をしているのが民間の人たち、その中でなかなかうまくいかない部分も多々あったわけです。その中でも、特に各旧市町村で取り組んできたことで、各施設が単体となってしまって解決できない問題が今後連携していくことによって解決できることが随分あるのではないかと思うのです。
  • 例えば、その中でホームページをつくってみましょうと。それはもちろんビジョン全体のホームページであるとは思いますけれども、その中に施設の紹介なり既に既存している施設のホームページをリンクしていくことでほかの方々が見てくれたときにもわかりやすい、地域全体としてどんな施設があるかということがわかるようにつくっていきたいなと思うのです。
  • また、ダム湖面の安全な活用法、推進というのがありますけれども、実際的なルールの問題があります。ダム湖面に関していえばボートと水上スキー、それから釣りの人たちのすみ分けというのが今のところまだ確立されていない状況があるということなのです。ですので、そういったものを整備していって、お客様のそういった意見なども取り入れて生かしていくことができればいいと思います。そういったもので全体的にも何から何まで連携していくことが必要ではないかなというところが当部会の課題でした。

 

基本方針-3 「人づくり・連携の推進」の取り組みについて
○佐野文男氏(人づくり・連携部会)
  • 子供たちには、最初から難しいことの事業をやってしまうと集まってこないだろうということがあります。ですから、まずコンクールみたいなのがいいのではないかということでした。例えば川の絵コンクールや標語コンクール、写真コンテストなどです。そういった入りやすい切り口がいいのではないかなというのが一つ。
  • それから、例えば地域の連携といいますか、問題なり、財産の共有化といいますか、それにはひとつカレンダーをつくったらいいのではないかと、イベントカレンダー。遠野から花巻までの、宮守のいろいろいろんなイベントがありますよね。そういったのをカレンダー化して、この流域でどんないろんなお祭りだとか、そういった行事が行われているのかというようなカレンダーも共有化の一つになるのではないかなと出ております。
  • それから、推進体制の構築といいますか、そういったのがいろいろこれも問題点があると思うのですけれども、まずやってみようではないかと。各団体、機関と連携をとりながらお互いの垣根をほどいてやってみようではないかということです。

今後の田瀬ダム水源地域ビジョンの展開について
佐野文男氏(人づくり・連携部会)
  • 地域づくり、時間というのは大切にゆっくりと使っていろいろ皆さんに広げていただきたいなと、絶対焦ってはいけないことだろうと僕は思っております。いろんな取り組み、ダムビジョン、いろんな施策の中で今後そういったのをゆっくりとやって子供なり若い人たちが気がつかなくても将来五、六十代になったときにすごいなというふうな、そういった取り組みをこれから展開していっていただきたいなと、そういう思いでございます。

浅沼亜希子氏(地域資源活用部会)
  • ただ一つの心配は、若い人たちが少ないということです。今後、動いていく人たちというのは20代、30代の方々など若い人たちなので、こういった人をうまく取り込んでいく必要があると思います。ですから、ご指導いただくのは今参加されている皆様のような先輩方で、呼んでくるのは若い人たちということで、そこをどうやって取り組んで、取り込んでいくかが今後の課題でもあるのではないかと思います。

海田輝之氏(自然環境保全・自然体験部会)
  • 人が減っている。水源地はやはり田舎にありますから、それが人口の減少を受けて、どんどん人が少なくなってきていますが、例えば1割人口が減れば1割活動をふやせば同じなのです。1割5分ずつ活動をふやせば人口減のところは相殺できるのではないかというような気はしています。ですから、その1割減ったら1割分ふやすのだと。増やしたときに、老人力というか、いろんな経験を持った方々がいっぱいいらっしゃると思うのです。そういう方を取り込んでいくということもやはり大切なことではないかと思うのです。
  • ビジョンという立派な皆さんのいろんな議論の結果としてこういうすばらしい田瀬ダム水源地域ビジョンというのをつくりましたのですが、これをビジョンとしてではなく、次にどうやって具体化していくかということがやっぱり大切です。ですから、ビジョンをつくって、それで終わりというわけではなくて、これからがやはり始まりだと思うのです。ですから、つくってこれからやっと誕生したという、ここから育てていかなければいけないという状況だと思います。

コーディネーター 橋薫氏(田瀬ダム水源地域ビジョン策定委員会 委員長)
  • 私どもが田瀬ダムの水源地域ビジョンを立てましたが、これこそ私は猿ヶ石川のマニフェストであると。マニフェストという言葉は随分流行語になっていますが、いろいろ使い分けがあるようですけれども、マニフェストというのは声明ですね。つまり、猿ヶ石川声明を、この田瀬ダム水源地域ビジョン、これでもってしたことではないのかと。自分たちがそれぞれの場面、場面でいろいろな活動をなさってきましたが、それらがすべてこの猿ヶ石川流域から発信しているということで、田瀬ダムビジョンというものをバックグラウンドにして、それぞれの活動の方々が意識の交流をさらに強めていただきながらいけば、お互いに共鳴、協働していくと思います。
  • 地域の力、それぞれが持っている地域の力というのは、結局そこに住んでいる人たちが自分たちの住んでいる場所を愛しているか、いわゆる郷土愛というものがそのバックグラウンドにあるかないかということで、郷土づくりも当然ながら郷土愛の中に含まれてくると思います。その思いが強ければそこに必然的に連帯感というものが生まれてくると思います。そういう意味で、今回のビジョン策定委員会が非常に多くのいろいろな団体の方々によって運営され、あるいは討論され、そして完成したものであり、この精神を長く21世紀、22世紀へと展開していくことを祈念いたします。






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