雄物川
おものがわ
●流域面積:4,710km2
●幹川流路延長:133km
●流域内人口(H12現況調査):668千人

 雄物川水系は、「あきたこまち」で知られる秋田米の一大産地を形成し、河口には県都「秋田市」、中上流域には全国花火競技会で知られる「大曲市」、かまくらまつりの「横手市」、東北の灘「湯沢市」等があり、平成9年の東北横断自動車道の開通 や秋田新幹線の開業により盛岡・仙台都市圏や首都圏へのアクセス性が飛躍的に向上した地域で、今後、日本海沿岸東北自動車道や東北中央自動車道の整備により、今以上に他地域との交流や連携の可能性が高まる地域になることが期待されます。
 雄物川は、その源を秋田・山形県境の大仙山(920m)に発し、奥羽山脈からの大小支川を合流させ横手盆地を北流し、大曲市付近で強酸性温泉で知られる玉 川温泉を上流に持つ玉川を合わせ、秋田市で旧雄物川を分派した後、日本海に注ぐ一級河川で、平成10年、日本で唯一の国際カヌークルージング場に認定されました。
 現在の雄物川の河口は、下流部沿川の洪水の除去、旧雄物川河口港である土崎港(秋田港)の水深の確保のため大正6年から昭和13年にかけ放水路開削として大規模な事業がなされたもので、現在秋田港では、外貿コンテナ航路を開設し、国際化に向けた取り組みも行われています。

雄物川放水路
大正6年に着手された放水路開削、その後22年間の歳月を要し沿川治水、沿川開発と秋田港の維持を目的とし推進されましたが、その間、第一次世界大戦、関東大震災による予算削減など苦難の道を歩みました。

東北の小京都「角館」
角館で玉川に合流する桧木内川。ここには県内外から多くの人々が訪れる桜堤があります。
輪中堤により地先防御
広大な水田地帯を縫う様に流れる雄物川。無堤部が多い中流部に位置する強首地区、この地域では効率的な地域防災を目指し輪中堤事業が進められています。
流域構成市町村:8市町村 秋田県
●秋田市 ●横手市 ●湯沢市 ●大仙市 ○仙北市
美郷町 ●羽後町 ○東成瀬村

●は国土交通省河川管理区間の沿川市町村
○は国土交通省ダム管理区間の沿川市町村


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