岩木川
いわきがわ
●流域面積:2,540km2
●幹川流路延長:102km
●流域内人口(H12現況調査):477千人

 岩木川流域は、青森県西部に位置し、下流部は穀倉地帯、中・上流部は青森リンゴで知られる津軽地方の中心部を形成しています。
 岩木川本川は、その源を青森・秋田県境の世界遺産「白神山地」の一角をなす雁森岳(標高987m)に発し、目屋ダム(現在津軽ダムとして再開発中)を経て東流し、弘前市付近で奥羽山脈から発する平川、五所川原市付近で十川等の支川を合わせ十三湖に至り、さらに山田川等の支川を湖内に集め、十三湖水戸口を経て日本海に注ぐ一級河川で、十三湖は日本有数のシジミ貝の産地となっています。
 また、弘前市付近で平川、浅瀬石川が岩木川に合流する扇状の流域となっており、沿川に度々氾濫被害をもたらしてきました。
 また流域内には、鎌倉から室町時代にかけて豪族安東氏により栄えた貿易港「十三湊」や作家太宰治の生家「斜陽館」、約2000年前の弥生時代の水田跡とされる垂柳遺跡など、文化・歴史上の資源を有する他、最上流部には世界遺産「白神山地」を擁し、信仰の山「岩木山」とともに岩木川のシンボルとなっています。


十三湖水戸口
明治10年〜13年、4ヶ年続いた十三湖水戸口の閉塞は、沿川に甚大な浸水被害をもたらしたとされます。このため、当時の内務省はオランダ人技師ローエンホルスト・ムルデンを調査に派遣し、このレポートに基づき進められた改修事業により水戸口の閉塞による被害浸水被害は解消されました。

中流弘前地域
岩木川中流部に位置する弘前地域、岩木川、平川、浅瀬石川が同時に合流する弘前地域は幾度かの災害を被ってきました。
ヨシ原とオオセッカ
かつて湿地であった岩木川下流部の低平地、岩木川に広がるヨシ原は、オオセッカの繁殖地にあたります。
流域構成市町村:13市町村 青森県
●弘前市 ●五所川原市 ○黒石市 ○平川市 ●つがる市
●藤崎町 大鰐町 青森市 ●板柳町 ●田舎館村
○西目屋村 ●中泊町 ●鶴田町

●は国土交通省河川管理区間の沿川市町村
○は国土交通省ダム管理区間の沿川市町村

◎は上記2者の要件を有する市町村
事務所リンク案内

● 青森河川国道事務所
030-0822 青森市中央三丁目2038
TEL.0177-34-4521

● 岩木川ダム総合管理事務所
036-1422 青森県中津軽郡西目屋村大字居森平字寒沢138-2

TEL.0172-85-3035