No.009 2012.10.15
ヨンロク探訪 「一里塚」 |
現在の国道46号は盛岡市上田から仙岩トンネルを通り秋田県仙北市へ続いています。江戸時代、今と同様に盛岡から国見峠(仙岩峠)を通って秋田へぬける街道があり、これが秋田街道と呼ばれていました(雫石街道や秋田往来と呼ばれていた区間もあるそうです)。46号が現在でも秋田街道と呼ばれる箇所があるのは、この街道が現在の46号の元になったからだそうです。
それから時代を経て、バイパスの開通などで当時とは別のルートを通る区間もありますが、当時と変わらない箇所もあります。その名残が滝沢村大釜と雫石町七ッ森・高前田の一里塚として今も現存しています。
※一里塚は街道利用者の目印として、街道の両側に2基1組で約4km毎に設置された小さな山で、県指定史跡になっています。 |
日向(ひなた)一里塚 滝沢村大釜(46号8.35kp) 地図はコチラです→
残念ながら、現在は北側の1基しか残っていません |
生森(おおもり)一里塚 雫石町七ッ森(46号12.66kp) 地図はコチラです→
道路の両側に2基残っています
左が南側、右が北側です。 この場所では現在、視距改良工事が行われています。 |
高前田(高前田)一里塚 雫石町高前田(46号17.5kp付近から町道へ) 地図はコチラです→
国道沿いではありませんが、2基しっかり残っています。
現在は使われなくなった街道跡ですが、塚の前には史跡である事が書かれた看板があります。 |
この一里塚を含めた街道と現在の国道の地図はコチラです→。
この3箇所の他、距離から計算すれば盛岡市前潟と雫石町赤渕にもあったと考えられますがその痕跡は見あたらないようです。
かつて道路であった場所や旧道を探索しその地を知り、伝えることも重要なことです。今後も可能な限り探索を続けてみたいと思います。 |