台風9号は、強い勢力を保ったまま神奈川県に上陸し、ゆっくりとした速度で関東から東北地方を縦断し、岩手県には9月7日14時頃に最も接近した。 この台風の影響により、北上川流域では9月6日未明から雨が降り出し、9月7日朝方から夕方にかけて南東斜面を有する山間部を中心に大雨となり、8日未明まで降り続いた。
台風9号による総雨量は、県南部の奥羽山脈に位置する横岳で318mm、栗駒山で285mm、石淵で295mmを記録したほか、北上山地の早池峰で225mm、六角牛で228mmなど、山間部の総雨量が高い傾向であった。