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くわしいことはまだわからないようですが、生物には子孫を残そうという本能があります。そのためには繁殖に適した環境が必要です。ある意味、自分が生まれ、育った環境が最も安心できるわけですね。川には卵を産み、育てられる環境があるということです。ある研究によると、鮭は生まれてすぐ、川を下って海に出るときに、その川のにおいをおぼえて、そのにおいをたよりに戻ってくると考えられています。ちなみに、他の川で捕れた鮭の卵から生まれた稚魚(ちぎょ)を阿武隈川に放流すると、なんと阿武隈川に戻ってくるのです。「自分が生まれて育っている」という記憶から、今度は自分が卵を産み子孫を残すために、その環境がある場所を選んでいるのでしょう。
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