(6)市民参加でつくるコンパクトシティ

 近年数多くみられるようになったワークショップに代表される参加型まちづくりは、まちづくりを「かくあるべき」という正論ながら机上の空論になりやすい捉え方から、自分たちのライフスタイルから想定されるニーズに基づいた「かくありたい」という捉え方にかえつつあります。この考え方は、コンパクトシティという抽象的な概念を、ライフスタイルの構築作業によって、より実体的な概念に変えていくことができます。
 岡山県津山市では、中心市外地の空洞化問題に対する危機感から、景観保全や中心市街地再開発事業などへの取り組みがすすめられ、1988年には、津山市地域住宅計画(HOPE計画)が策定されて、市民60名によるHOPE計画研究会が発足しました。90年には、その事業を発展的に引き継ぐかたちで「津山まちづくり市民会議」が組織され、現在では福祉住宅、家、風土、津山まるごと博物館、おもしろ部会の5つの研究会が組織されています。津山市のまちづくり活動で注目されるのは、津山まちづくり市民会議が行政主導ではなく、市民中心に発展してきたことです。