記者発表資料 |
平成18年3月29日 |
東北地方整備局 |
マネジメント技術を活用したロックフィルダム建設試行中間報告まとまる |
東北地方整備局においては、ダム本体建設工事としては我が国で初めてマネジメント技術を活用した施工管理システム(以下、本施工管理システムという)を、森吉山ダムと胆沢ダムの本体建設工事において試行的に導入しているところです。 また、本施工管理システムの有効性と・課題等を把握するため、マネジメント技術活用方式やロックフィルダム建設に造詣の深い学識経験者、有識者からなる「マネジメント技術を活用したロックフィルダム建設試行評価委員会」(平成15年3月設置(別添資料−1参照) 以下、本評価委員会という)において、モニタリング調査等が継続実施されているところです。 本評価委員会は、これまで、各年度毎のモニタリング調査結果等について審議を行ってきましたが、平成18年3月1日に開催された第四回の委員会において、これまでのモニタリング調査結果等の総括的な審議が行われましたので、これを中間報告としてとりまとめ、公表するものです。 本施工管理システムは「分離発注方式」と「マネジメント技術活用方式」で構成されており、中間報告でとりまとめられたそれぞれの効果と課題は(別添資料−3)の通りです。 全体的な評価として「分離発注方式」では、材料品質の保持に向けた積極的な取り組みが見られること、工程管理、安全管理の確実性の向上につながっている効果がある一方で、分離発注の形態によっては、工事請負者の技術的任意性の範囲を縮小するといったリスクが高いことなどの課題があげられています。 「マネジメント技術活用方式」では、品質の保持に向けた積極的な取り組みが見られること。コスト縮減や適正な工程管理に効果がみられるが、今後マネジメント業務の効果と費用のあり方、日本型マネジメント業務契約約款(案)の整備について検討して行く必要があることなどがあげられています。 なお、今後もモニタリング調査等を継続し、システムの有効性・課題等についてさらに幅広い検討を行い、胆沢ダムの堤体盛立工事の完了予定時期としている平成23年度を目途に最終報告をとりまとめて行く予定です。 (別添資料−1)評価委員会名簿(8KB) (別添資料−2)森吉山ダム(346KB)、胆沢ダム(357KB)における施工管理システムの構成図 (別添資料−3)中間報告概要(17KB) 中間報告書は平成18年3月30日より、東北地方整備局ホームページ(http://www.thr.mlit.go.jp/)で閲覧できます(「中間報告書」はモニタリング調査を委託した(財)ダム技術センターにより作成されています。) 発表記者会:東北専門記者会 |
問い合わせ先 |
国土交通省東北地方整備局 河川部 河川調査官 渥美 雅裕 (内線 3513) 河川計画課 建設専門官 大場 将 (内線 3617) 電 話 022−225−2171 |