記者発表資料 |
平成21年1月23日 |
津軽ダム工事事務所 |
第10回 津軽ダム猛禽類検討委員会 審議内容について お知らせします |
津軽ダム工事事務所では、平成19年2月に本委員会により策定した「希少猛禽類のための生息環境配慮指針(以下、配慮指針)」を活用し、希少猛禽類の生息環境に配慮しながら工事を進めています。 平成21年シーズンは、(主)岩崎西目屋弘前線の県道付替工事に加え、平成20年11月17日に着工式が行われたダム本体工事が本格化していることから、平成21年シーズンに計画している工事の配慮事項等について審議していただき、了承されました。 1.平成20年度調査結果 ・ 平成20年シーズンの調査においては、津軽ダム周辺には、クマタカ5つがい、オオタカ1つがいが確認されました。 ・ そのうち、クマタカ1つがい、オオタカ1つがいが繁殖に成功し、クマタカは幼鳥1羽、オオタカは幼鳥2羽を確認しております。 ・ このクマタカ1つがいは、平成19年12月に既存の巣を人工的に補修した補修巣で繁殖が成功しました。補修巣でのクマタカの繁殖事例は、東北地方では初めてとなります。 ・ また、この補修巣以外に、営巣地に近接する工事やダム完成後の水位上昇などの影響が予想されるクマタカ1つがい・オオタカ1つがいについて、影響が無い場所へ誘導するための人工巣(誘導巣)4巣を平成19年12月に設置しました。 ・ その利用状況を調査した結果、繁殖利用は確認されませんでしたが、クマタカ・オオタカの人工巣への飛来や巣材の積み増し・組み替えが確認されました。 2.平成21年度工事計画と配慮事項 ・ 平成21年シーズンに計画している工事について、配慮指針に沿って、工事時期と繁殖ステージの関係から配慮計画を立案し、了承されました。 ・ 保全の対象となるつがいは、クマタカ3つがい、オオタカ1つがいであり、工事終了時期や工事照明の調整、工事の騒音・振動、建設機械の存在を徐々に慣れさせていくコンディショニングを実施し、出来る限りの配慮を行うこととしました。 ・ 平成21年シーズンの調査計画としては、工事配慮計画の対象つがいのモニタリングの他、猛禽類の生息状況調査を継続する予定です。 写真別紙(246KB) ※この資料は、弘前市記者会加盟各社に配布しております。 |
問い合わせ先 |
【問い合わせ先】 国土交通省 津軽ダム工事事務所 副所長(技術) 瀧澤 靖明(内線204) 調査設計課長 田川 和義(内線351) 電話 0172−85−3005 |