記者発表資料 |
平成19年12月07日 |
福島河川国道事務所 |
荒川流域の歴史的治水・砂防施設が 「登録有形文化財」に
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荒川流域発展の礎となった阿武隈川支川荒川の治水・砂防施設9施設は本日12月7日に国の文化審議会から文部科学大臣に対して登録するよう答申されました。
今般の登録答申を受け、福島河川国道事務所では地域の発展に寄与してきた、荒川の砂防堰堤の歴史的施設の役割を多くの方々に理解・関心を寄せて頂くことにより地域防災力の向上、施設の保全や地域観光の起爆剤となることを期待しています。
併せて、これら地域の宝である歴史的施設を皆様に再認識して頂くことにより、荒川と地域の関わりの歴史が次世代へ継承されていくよう、さらにPR活動等を続けていきます。 |
福島河川国道事務所では、近世から受け継いできた霞堤や水防林に加え、近代以降の新たな霞堤、砂防堰堤や床固工、そして今日の樹林帯に至るまで歴史的な施設とその治水の考え方を綿々と受け継いできた、荒川の治水・砂防の姿をより多くの方々に知って頂くため、 今般の「登録有形文化財登録」が社会的評価を受ける方策の一つと捉えて取り組みをしています。 荒川治水の歴史は、正に地域の方々の暴れ川との戦いの歴史でもあり、これにより、現在の荒川沿川や福島市街地の発展が形成されてきています。 大正8年に阿武隈川改修事務所として創設された福島河川国道事務所も今年で88周年(米寿)となり、その最初の事業の一つである地蔵原堰堤建設事業は福島扇状地の扇頂部に建設され、土砂災害から福島市街を現在も守り続けています。 普段は目にしないこれら施設の活躍を地域の方々に再認識して頂き、さらに地域の発展の歴史と共に後世に伝えて行きたい。そんな想いがこの登録申請には込められています。 |
問い合わせ先 |
国土交通省 東北地方整備局 福島河川国道事務所 |