岩手河川国道事務所　砂防関連施設　防災情報

■有根沢砂防えん堤で効果発現
　　
～学校プール換算で約４０杯分の土砂を貯留

■御神坂リアルタイム画像配信開始

◆８月１８日に発生した岩手山周辺での豪雨により、砂防の工事現場で土石流が発生し、工事現場内で被害が発生しました。
　しかし、その一方で、平成１７年完成の「有根沢第２砂防えん堤」と現在工事中の「有根沢第３砂防えん堤」においては発生した土砂を堆積させ、下流への土砂流出防止の効果を確認しました。
【　砂防施設の効果発現状況　】
　葛根田川支流の有根沢
　　・有根沢第２砂防えん堤（平成１７年度完成）
　　　土石流により貯まった推定土砂量　約5,000ｍ３
　　・有根沢第３砂防えん堤（工事中：副えん堤完成）
　　　土石流により貯まった推定土砂量　約7,000ｍ３
　・有根沢の２つのえん堤に、合計約12,000ｍ３の土砂が砂防えん堤に貯まり、下流への土砂流出を防ぐことができました。
　　この量は、学校プール（25m×12m×1m）に換算して約４０杯分に相当します。

◆雫石町長山の御神坂沢で発生した土石流により岩手山火山監視用の光ケーブル等が被災しておりましたが、８月２４日に画像配信が可能となり、カメラのアングル御神坂沢土石流現地の方向にセットし、リアルタイム画像を岩手県及び雫石町等に配信しております。
【　御神坂ライブカメラによる映像情報　】
　http://www2.thr.mlit.go.jp/iwate/bousai/iwatesan/index.html

◆工事中現場の被災状況
　○澄川第２砂防えん堤他工事：被害総額約７百万円
　　工事道路全体延長1,073mの内、約160mが侵食等の工事災害
　　（工事用道路路肩流出、侵食防止の大型土のうが流出、澄川第２砂防えん堤右岸袖部分の
　　掘削後に土砂が埋没、松川第２砂防えん堤の魚道改築（落差解消工事）の工事用仮橋、
　　コンクリート型枠などが流出）
　○有根沢第３砂防えん堤工事：被害総額８百万円
　　工事道路全体延長430mの内、約130mが舗装路盤流出
　　側壁（主えん堤と副えん堤間のよう壁）型枠埋没、
主えん堤と副えん堤の間の間に土砂が埋没など

　　　　　　　　　　　＜記者発表会：岩手県政記者クラブ＞