記者発表資料 |
平成18年6月30日 |
青森河川国道事務所 |
東北地方初! 『河川生態学術研究』を岩木川にて実施決定!! |
〜生態学の知見を取り入れた調査・研究を実施し、河川環境管理技術に役立てます〜 学識経験者と河川管理者からなる『河川生態学術研究委員会』を青森県内で30日に開催し、全国で調査中の5河川に加え、新たに、岩木川をフィールドとして研究を実施する事が決まりました。 研究の内容は、河口部の汽水湖(十三湖)・下流部のヨシ原といった全国的にも特徴的な河川環境に着目したものです。 その成果は適切な河川環境管理技術に活用する予定です。 |
≪河川生態学術研究会の概要≫ 1.設立背景および目的 河川管理者(国土交通省)は、これまで不足している生態学の知見を補うことと、幅広い研究成果を恒常的に取り入れる事により、多様性のある河川環境管理の実現へ向けた河川行政を展開する事としました。 この趣旨に基づいて、平成7年度に学識経験者とともに『河川生態学術研究会』を発足し、現在、全国5河川で調査・研究を進めています。 < 多摩川(関東)、千曲川(北陸)、木津川(近畿)、北川(九州)、標津川(北海道)> 2.実施体制(河川生態学術研究委員会) 河川生態学術研究の実施体制としては、山岸委員長((財)山階鳥類研究所長)他,計29名の学識経験者等からなる委員会により河川毎に研究グループが設置され、共同研究として進められています。 ≪岩木川研究グループの取組み概要≫ 1.調査・研究の柱 岩木川研究グループでは,佐々木代表(八戸工業大学教授)他,計6名の研究者へ下記の2つを柱に,様々な角度から主体的に研究を実施していただきます。(必要に応じて他専門分野の研究者を拡充していく予定) ○十三湖 河口部の汽水湖(ヤマトシジミを特徴的な指標種とする)の環境について調査・研究 ○ヨシ原 下流部のヨシ原(オオセッカ等、貴重種の繁殖域)の環境について調査・研究 2.成 果 河川管理者は概ね平成22年までの調査・研究結果をベースとして、早急に岩木川の特徴的な自然環境である下流域の適切な維持管理と保全方策等について取りまとめます。 <記者発表先: 宮城県政記者会、東北電力記者クラブ、東北専門記者会、青森県政記者クラブ> |
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問い合わせ先 |
国土交通省 東北地方整備局 河川部 022−225−2171(代表) 河川調査官 渥美 雅裕 (内線3513) 河川環境課長 松川 正彦 (内線3651) 国土交通省 東北地方整備局 青森河川国道事務所 017−734−4521(代表) 副所長(河川) 南 文彦 (内線204) 調査第一課長 二瓶 昭弘 (内線351) |