記者発表資料 |
平成21年3月6日 |
岩手河川国道事務所 |
洪水によるはん濫の危険性の認識と「いざ」というときに備えて 〜 北上川水系 砂鉄川浸水想定区域の指定・公表 〜 |
北上川水系 砂鉄川(一関市)において、大規模な洪水が発生した場合には、堤防の決壊等により広範囲に浸水被害が生じるおそれがあります。 こうした事態を想定し、はん濫の危険性がある区域や浸水深を事前に関係機関や住民へ周知し、洪水による被害の軽減を図るため、3月9日に『砂鉄川浸水想定区域図』を公表いたします。 |
■経 緯 北上川の左支川である砂鉄川では、平成10年8月並びに平成14年7月の洪水により、一関市川崎町から一関市東山町において床上浸水等の甚大な被害が発生しました。これを契機として、国土交通省、岩手県、川崎村及び東山町(現一関市川崎町及び一関市東山町)が連携し、上下流一貫した緊急的な治水事業を行い、平成17年度に国管理区間(北上川合流部から上流約6kmまで)の堤防等が概成しています。 しかしながら、現在の河道の整備状況等を踏まえても、洪水防御に関する計画規模に相当する大雨が降った場合には、堤防の決壊等によるはん濫の危険性が高まり、はん濫が発生した場合には広範囲に被害が生じる恐れがあります。 このため、はん濫の危険性がある区域や浸水深を事前に関係機関や住民へ周知し、洪水時の円滑かつ迅速な避難を確保することにより洪水による被害の軽減を図るため、水防法第14条に基づき、砂鉄川がはん濫した場合に想定される浸水区域と浸水深を「砂鉄川浸水想定区域図」として指定・公表するものです。 ■期待される効果 ○洪水時における住民の避難行動など、迅速な防災活動の一助となり、人的被害の防止に繋がります。 ○河川改修や地形の改変を加味した浸水想定となっているため、安全性の高い避難所や避難ルートの設定が可能となり、洪水時における被害の軽減や洪水ハザードマップ更新時の活用が期待されます。 《別添資料》北上川水系砂鉄川浸水想定区域図(1391KB) <発表記者会:岩手県政記者クラブ> |
問い合わせ先 |
国土交通省 東北地方整備局 岩手河川国道事務所 副所長(河川) 稲 葉 護 (内線204) 調査第一課長 若 公 崇 敏(内線351) 〒020-0066 盛岡市上田四丁目2−2 TEL 019−624−3166 |