冬タイヤ装着運動の結果について |
【運動の主旨】
初冬期の降雪においては、道路の路面状況の変化が著しく、夏タイヤ使用によるスリップ事故や過度に用心したノロノロ運転による渋滞が多発し、道路利用者に大きな負荷を与えています。 このような現状を踏まえ、急変する路面状況に対応できる冬タイヤの装着が最も有効な対策と考え、初冬期の11月を「冬タイヤ装着運動月間」と称して運動を展開しました。 本報告は、チラシやポスター等による広報展開の他、初冬期における計6回の冬タイヤ装着実態調査を踏まえ、初冬期のスリップ事故件数の変化を集計し、運動の結果について述べるものであります。 なお、この運動は、平成15年度から成果主義の考え方に基づき導入した道路行政マネジメントシステムにおける実績計画書にも記載されている取り組みです。
【運動参加機関】
3.運動の内容
1)啓発活動 ①ラジオ放送 ②新聞掲載 ③ポスターの掲示 ④チラシの配布 ⑤市町村広報誌への掲載
2)冬タイヤ装着実態調査の実施 湯沢河川国道事務所管内の国道13号主要交差点及び秋田県の3振興局(雄勝、平鹿、仙北)管内の国道主要交差点で調査を実施。(5箇所)
○調査実施日時 ・調査月日 第1回目10月28日 第2回目11月 4日 第3回目11月11日 第4回目11月18日 第5回目11月25日 第6回目12月 2日 ※厳冬期調査として、第7回目を2月17日に実施 ※調査時間は朝7:30~8:30の1時間
○調査結果の公表 各回の調査結果は調査実施日にとりまとめ、翌日に記者発表しました。 ※第7回目の厳冬期調査は3月13日に発表
【冬タイヤ装着調査結果】 厳冬期の2月17日の調査結果を第7回目として装着率の推移をグラフで示す。
【今年及び過去3年間の初雪日と初積雪日】 |
秋田県の初雪平年日 11月12日 提供:秋田地方気象台 |
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【事故件数の結果】 資料:秋田県警察本部 注)事故件数とは人身事故件数である
【運動結果について】
①全事故件数を前年と比較すると、11月では2,077件から1,534件と約24%(▲543件)減少した。また、12月では2,682件から2,258件と約16%(▲424件)減少した。 過去5カ年(H10~H14)平均値と比較すると、11月では約11%、12月では約15%の減少となった。
②スリップによる人身事故件数は、12月において64件から46件と約22%(▲18件)減少した。また、過去5カ年の平均値と比較すると約50%の大幅な削減が図られた。
③今年度は初雪も平年と比べ10日も遅く、また、初積雪日も前年より35日も遅くなるなど、今年の冬はまれに見る暖冬となり、冬タイヤ装着運動の効果として実効性が有ったのか明確に把握することは困難であるが、少なからず効果があったと判断している。
【今後の予定】 平成16年度も、昨年度同様に秋田県全域で「冬タイヤ装着運動」を展開していく予定です。
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〈参考〉 |