国土交通省 岩手河川国道事務所

カスリン・アイオン台風より60年!
アイオン台風の記録
 アイオン台風は1948年(S23)9月16日から17日の午前2時迄で、一関雨量観測所にて日雨量245.6mmという局地的豪雨が襲い、磐井川の水位が一時間近くに約5mも増水し、復旧工事未着手の磐井川仮堤防を襲った。前年のカスリン台風より連続雨量も少なく水位も低かったが、被害は大きく上回り死者393名・住宅被害は33,646戸もの被害をもたらした。
 原因として、森林の伐採と山々の荒廃、戦後直後の社会情勢の不安や前年のカスリン台風の被害がまだ復旧されていなかったことがあげられ、2年続けての歴史的大災害となった。
データで見るアイオン台風・写真で見るアイオン台風
----------------アイオン台風被害総括----------------
被害項目
被害
人的被害
1,203人
内訳 死者
393人
行方不明者
316人
負傷者
494人
住家被害
33,646戸
内訳 流失
1,343戸
焼失
15戸
全壊
1,053戸
半壊
1,304戸
床上浸水
15,774戸
床下浸水
14,157戸
非住家被害
10,219棟
り災世帯
-
り災人員
180,117棟

※このデータは、北上川流域市町村の推計値です。
被害項目
被害
被害額計
12,758,744,924円
内訳 家屋被害
1,621,646,000円
家財被害
424,181,000円
衛生関係被害
48,319,230円
商工関係被害
776,842,175円
耕地関係被害
2,491,752,240円
農作物関係被害
656,288,618円
蚕糸関係被害
64,534,582円
畜産関係被害
219,958,298円
水産関係被害
782,922,230円
林業関係被害
675,289,710円
土木関係被害
4,883,138,370円
学校関係被害
18,116,000円
賠償物件被害
1,400,000円
食料関係被害
94,356,471円
【備考】
1.国の公用財産、鉄道、電信電話、電気関係の被害は各表に含まない。
2.各表の被害額は時価又は推定価格により、復旧費は復旧見込額によって夫々概算した。
3.本表は昭和23年9月30日現在である。
4.本表の計算は大部分實地踏査の結果によるものではあるが、今後多少異動を生ずるものと思われる。

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