カスリン・アイオン台風は、戦後間もない昭和22・23年と2年連続して日本を襲い、各地に被害を与えましたが、北上川流域に与えた被害は大きく、特に岩手県一関市を中心に死者5百余人、流出家屋約600戸と未曾有のものでした。 |
■カスリン台風の記録をもっと知る 「カスリン・アイオン颱風50年記録写真集」より |
■アイオン台風の記録をもっと知る 「カスリン・アイオン颱風50年記録写真集」より |
その後、上流5ダムの建設、一関遊水地事業等の改修事業の進展により、北上川の安全度は向上しましたが、治水対策もまだ途上であり、また自然災害はいつどの規模で発生するかもわかりません。災害を体験した方々も減り、住民の洪水に対する危機意識も薄れてきています。当時の災害体験を風化させず、このような教訓を後生に伝えていくことが重要だと考えております。 |
■カスリン・アイオン台風 60年事業報告書 |