東北地方の下水道事業は、明治32年に仙台市で始まり、それ以来百年の歴史を有しています。
しかしながら、ほとんどの市町村は昭和50年代以降に事業が始まり、ようやく四半世紀を経過した状況です。
このため、下水道の整備状況は全国に比べて大幅に遅れているだけでなく、いまだ着手に至っていない自治体も数多くあり、
汚水の早期普及が求められています。
一方、汚水対策を優先し整備を進めてきた結果、雨水の整備状況が全国に比べて大幅に遅れるなど、
雨水対策も必要となっています。
東北地方整備局では、東北地方におけるこれからの下水道の整備・管理のあり方や中長期的・重点的に進めるべき項目
およびその目標をとりまとめた「みちのく下水道ビジョン」を策定しました。
策定にあたっては、行政の代表者をはじめ、大学の先生、NPOの代表者と共同で委員会を開催するとともに、
下水道に対する意見や要望をビジョンに広く取り入れることを目的に一般住民の方々および各市町村長へ
PI調査を実施しました。