街路事業
都市生活を支える交通機能の改善による
利便性の高い生活空間の形成
街路事業は、都市機能の向上を図るための最も基本的な都市基盤として、市民生活や経済活動などに伴う自動車交通を円滑に処理するとともに、お祭りなどのイベント空間として、さらに防災空間として安全で快適な都市活動を支えます。
建政部では、地方公共団体が主体となって行う街路事業に対する支援等を行っています。
都市の骨格となる放射・環状道路の整備
都心部へ集中する交通を適切に分散し、市街地の交通渋滞の緩和や快適な歩行空間を実現するため、都市の骨格となる放射・環状道路の整備を行います。
都市計画道路 北四番丁大衡[きたよばんちょうおおひら]線(宮城県仙台市)
仙台市中心部の慢性的な渋滞の緩和を目的に、都市内の放射道路の一部として整備を進めています。また、それに併せ、良好な市街地形成を図るための電線類の地中化を行っています。
交通渋滞の抜本的解消を図る連続立体交差事業
交通渋滞の要因となっている踏切を除去することにより、交通渋滞の抜本的解消を図ります。さらに、鉄道によって分断されていた地区の交流を促進させることにより、中心市街地の活性化を支援します。
多賀城[たがじょう]連続立体交差事業(宮城県多賀城市)
多賀城駅周辺の踏切箇所の慢性的な渋滞解消と、分断された市街地の一体化を図ることにより、中心市街地の活性化を支援します。
公共交通の利便性向上のための駅前広場等の整備
鉄道やバス等のスムーズな乗り継ぎを促すために駅前広場等の交通結節点整備を行い、公共交通の利用促進を図ります。
いわき駅前地区交通結節点改善事業(福島県いわき市)
いわき駅南北口において駅前広場や自由通路等を整備し、利用者の利便性・快適性を向上させます。
沿道のまちづくりと一体となった街路整備
歴史的なまち並みに合わせた街路を整備し、地域の個性を生かした魅力ある都市空間の形成・再生を図ります。
都市計画道路 毛越寺[もうつうじ]線(岩手県平泉町)
奥州藤原文化を象徴する遺跡である毛越寺を結ぶ路線において、古都のイメージを残しながら周辺環境に配慮した街路整備を進めています。
地域の特徴を活かしたまちの顔となる街路整備
地域・住民の方々の参加・協力のもと、沿道の建物と一体となった地域の特徴を活かした景観整備や広幅員歩道の整備、電線類の地中化やシンボルロード事業を進めます。
都市計画道路 郡山駅庚担原[こうたんばら]線(福島県郡山市)
郡山市の玄関口にふさわしい街路を整備することにより、まちの賑わいの創出と中心市街地の活性化を支援します。
また、荷さばき車両による交通環境悪化を防止するための荷さばきベイを沿道の商店街との協同により設置し、良好な交通環境の確保を図ります。