川を断面で見ると、上下にも左右にも流れがあり、水は立体的に流れています。

 


全体的に平行に流れます(整流といいます)。
2本並んだらせん流ができ、流速も中央部の方が岸側より6倍も速くなります。
中央部の水位が高くなり、水面で中央から左右の岸に向けての流れが生じるため、岸辺では下向き、中央部では上向きになる回旋流ができます。
増水時とは逆に中央部の水位が低くなり、水面で両岸から中央に向けての流れが生じるため、岸辺では上向き、中央部では下向きになる回旋流となります。


曲線部では外側が内側より流速が大きくなっています。そのため、深い外側の底から、浅い内側に向けて横方向の流れが生じます。また、曲線部には遠心力が働くため、外側の水位が高くなります。
そのほか、外側にできる下向きの流れによって、底が掘り込まれて深くなり、逆に内側では、土が積み上げられる「堆積(たいせき)」が起こるため、川の断面はたいてい、いびつな三角形となっています。