渓流などでは大雨のとき、洪水のほかに注意しなければならないのが、土石流です。土石流というのは、水分をたっぷり含んだ土砂が「おかゆ」のような状態になり、樹木や石などとともに動き流れ出すもので、大変なスピードとパワーで直進し一瞬のうちに下流にあるものを破滅させてしまいます。



1時間に20ミリ以上の大雨が降ったり、降り始めてから、100ミリ以上の長雨になったら充分注意が必要です。

 

大きな岩や石がゴロゴロ鳴ったり立木がきしんだり、裂けたりする音が聞こえだしたとき。
渓流の流れが急ににごりだしたり、流れに流木がまじり始めたとき。
雨が降り続いているのに、渓流の水位が減り始めたとき。
逆に雨が小ぶりになったりやんでいるのに渓流の水位が減らないとき。
渓流近くの斜面で落石や、土砂くずれが起き始めそうなとき。

土石流は思いがけないところでも起こります。
渓流付近などに滞在するときは、あらかじめ避難するところ、道順を決めておきましょう。
土石流のスピードはとても速いので土石流から逃げる時は、下流に向かわす、土石流と直角の斜面方向に逃げましょう。