東北地方整備局管内の過去の渇水状況

近年の渇水で最も大きな規模となった平成6年の渇水状況

平成6年4月、東北地方は記録的な小雨に見舞われる。(青森市34mm、盛岡市26mm、仙台市6.5mm、秋田市38.5mm山形市5mm福島市7.5mm

5月の田植え時期には名取川の流況が渇水となり、渇水情報連絡会を開催し、関係機関との緊密な連絡体制を始める。

 713日に梅雨が明けると、各河川とも流況が悪化し始め、728日より「渇水対策本部及び支部」を設置し、河川の流況・水質の監視の強化、利水者との渇水情報連絡会及び対策連絡会を開催し、河川流況・ダム貯水状況・取水状況の把握、情報交換を実施し、節水を呼びかけた。

 8月上旬に台風の影響により青森県地方により降雨があり岩木川の支部を解散し、その後8月下旬から9月上旬の断続的な降雨により河川の流況がすべて5ヵ年渇水流量を上回った。農業のかんがい用取水のほとんどが8月末に終了し、最も遅いもので9月20日に終了したことを踏まえ、同日渇水対策本部を解散した。

 

 渇水対策支部設置河川

  阿武隈川上流・下流、名取川、北上川上流・下流、鳴瀬川・吉田川、岩木川、雄物川、最上川、赤川

                                                以上 8水系10支部

 

 

 

平成6年8月19日

広瀬川(仙台市内)

渇水のため川幅が1/2に

 

 

平成67月18日

愛宕堰魚道(広瀬川)

渇水のため魚道からほとんど水が流れていない

 

平成68月16日

阿武隈川(福島市内)

渇水のため河床が現れている。

 
 

平成684

北上川(花巻市)

河床のイギリス海岸が現れる。

 

平成6年8月9

石淵ダム

ゲート付近では、ダム底湖が現れている。

 

 

平成688

赤川・梵字川合流点下流

 

平成68月17日

雄物川

湯沢頭首工地点

 

平成67月29日

岩木川

(五所川原基準点地点)