阿武隈川
あぶくまがわ
●流域面積:5,400km2
●幹川流路延長:239km
●流域内人口(H12現況調査):1,389千人

 阿武隈川流域は、福島・宮城両県を南北にまたがる長い羽状の流域で、東北横断自動車道いわき新潟線の開通 により、南北東西交通の要衝となっている福島中通り地方や仙台東部道路等の整備により仙台都市圏とのアクセス性が向上してきた宮城県南地域を擁しています。
阿武隈川本川は、その源を福島県西白河郡西郷村に位置する旭岳(標高1,835m)に発し、阿武隈山地や奥羽山脈から流れ出る社川、釈迦堂川、大滝根川、荒川、摺上川等の支川を合わせながら福島県中通 り地方を貫流し、福島・宮城県境の狭窄部を抜け、白石川を合わせて、岩沼市、亘理町の境で太平洋に注ぐ一級河川です。
 阿武隈川は、「古今集」東歌の一首をはじめとして、古くから歌に詠われ、また、江戸時代には御城米や物資などの輸送手段として、舟運が盛んに行われていたという歴史・文化があり、福島・宮城県境の狭窄部は、阿武隈渓谷県立自然公園に指定される景勝地となっており、阿武隈川で唯一の舟下りが行われています。
 現在、流域の市町村が構成する”阿武隈川サミット”が定期的に開かれ、阿武隈川の抱える共通 の問題や課題について連携しながら取り組んでいます。

阿武隈川河口
福島県から宮城県へ流下する阿武隈川は、宮城県岩沼市・亘理町で太平洋へと注ぎます。河口部には、藩政時代に造られた貞山運河(木曳堀)が北方に伸びています。


平成の大改修
平成10年8月、阿武隈川流域を襲った記録的豪雨は沿川に甚大な被害をもたらしました。このため、水害に対して安全な地域とするため、ハード・ソフト対策の連携による抜本的な治水対策を短期間に集中的に行いました。
 
流域構成市町村:39市町村
福島県
◎福島市 ●二本松市 ●郡山市 ●須賀川市 白河市
●伊達市 ●本宮市 田村市 浅川町 石川町
○三春町 棚倉町 矢吹町 鏡石町 川俣町
●桑折町 ●国見町 古殿町 天栄村 中島村
鮫川村 西郷村 泉崎村 ●玉川村 平田村
●大玉村
宮城県
白石市 ●角田市 ●岩沼市 蔵王町 大河原町
●丸森町 村田町 ●柴田町 ●亘理町 ○七ヶ宿町
名取市 川崎町
山形県
米沢市        

●は国土交通省河川管理区間の沿川市町村
○は国土交通省ダム管理区間の沿川市町村
◎は上記2者の要件を有する市町村

事務所リンク案内

●福島河川国道事務所
960-8584 福島県福島市黒岩字榎平36

TEL.024-546-4331


●仙台河川国道事務所

982-8566 仙台市太白区あすと長町四丁目1-60 

TEL.022-248-4131

●三春ダム管理所
963-7722 福島県田村郡三春町大字西方中ノ内4034
TEL.0247-62-3145


●七ヶ宿ダム管理所
989-0536 宮城県刈田郡七ヶ宿町字切通52-40
TEL.0224-37-2122


●摺上川ダム管理所
960-0271 福島県福島市飯坂町茂庭字蝉狩野山25
TEL.024-596-1275