環境に配慮した地域づくり|他目的型川づくり

 

多自然型川づくりとは?
洪水などの災害に対する安全性を確保しながら
 ・様々な生物が生息・生育できる環境を保全します。
 ・できるだけ環境を変えないようにします。
 ・環境を変える場合でも最小限の範囲にとどめます。
これらに配慮して、良好な自然環境の復元が可能になるように行う「川づくり」です。
子吉川(こよしがわ) ●河川名/子吉川水系子吉川 ●所在地/秋田県本荘市
子吉川では、河岸に寄った水流を河道の中央部に寄せる工法として水制工群を採用しています。
水制工の周辺には「よどみ」や「淵」が形成され多様な生物の生息環境を創出しています。
施工後2年3ヵ月
水制工の上はヨモギ、タデの植物に覆われ、保全された河畔林とともに美しい景観をつくりだしています。
「撮影/信原 修、写真の無断複製、転用を禁ず」
北上川(きたかみがわ) ●河川名/北上川水系北上川 ●所在地/宮城県河北町三輪田
水衝部となっている河岸の崩壊を防止するため、自然石を用いた捨石工を行っています。
魚類の生息場所を保全しています。
当該箇所周辺ではヨシ原が自生し多くの鳥類が生息していることから、「ヨシ」の生育が可能となる環境を創出しています。
磐井川(いわいがわ) ●河川名/北上川水系磐井川 ●岩手県一関

施行直後
コンクリート材料も上手に使えば、洪水に強く、しかも自然豊かな川づくりが可能となります。
磐井川では、法面に柳の挿し木などを行って河岸に豊かな河畔林の復元を目指しています。

磐井川の工法採用について


施行後4年
施工後、4年が経過した河岸には、豊かな河畔林が育ち自然豊かな水辺が育まれています。