[ ▲H24年度 記事一覧へ ] [ TOPページへ戻る ]


  今日は北パトロール(野辺地方面)。天気はくもり。めっきり寒くなってきました。もうすぐ冬です。


 

   

   青森河川国道事務所では、初冬期に発生する「スリップ事故」や「坂道を登れない」などのトラブルを未然に回避する
  ため、「冬タイヤの早期装着」について、「ラジオ放送」や「道路情報板表示」を通じ、呼びかけを実施しております。

   また、この取組みでは、あわせて冬タイヤの装着状況について県内2箇所の「道の駅」(なみおか・とわだ)において
  調査を実施、利用者の方々に結果をお知らせして、冬道走行への注意喚起を行うこととしています。青森地方気象台
  は10月19日に、八甲田山で初冠雪を観測(例年より2日遅い)したと発表しています。冬期間は、急激な気象の変化
  や、路面状況の変化が発生します。「早めの冬タイヤの装着」をお願いするとともに、冬道走行にあたっては、十分時間
  に余裕を持ち、より一層の安全運転をお願いします。

▲ クリックするとPDFデータでひらきます ▲
 
▲ クリックすると別画面でpdfデータがひらきます 

 


   



   道路を資産としてとらえ、道路(構造物)の状態を客観的に把握・評価し中長期的な資産の状態を予測します。そこで、
  予算的制約の中でいつどのような対策をどこで行うのが良いかを考慮して、道路(構造物)を計画的かつ効率的に管理
  することです。


予防保全(こまめな補修)により、道路の寿命が延び、コスト的にも安くなります



 
維持工事によるパッチング作業   
 




 


   



   橋などのコンクリート構造物は、メンテナンスの必要がなく、ずっと利用できると信じられてきました。しかし今では、建設の
  初期段階からの変状や、経年変化による劣化が課題となっています。ここで、主な老朽化の原因を紹介します。

  
   健全なコンクリートは強いアルカリ性のため、鉄筋を保護するバリアを作っている。しかし、空気に含まれる二酸化炭素が
  長年にわたりコンクリートを浸食し、コンクリートと反応することで炭酸カルシウムが生成され、中性化する。それが鉄筋まで
  到達すると、バリアが消え鉄筋がさびる。鉄筋の体積が膨張し、周辺のコンクリートを圧迫してひび割れを起こす。

  
   海から飛来してきた塩分や、路面に散布させる凍結防止剤に含まれる塩がコンクリート内部に浸透し、鉄筋のバリアを
  破壊する。水分と酸素により鉄筋が腐食し錆が生じ、コンクリートをひび割れさせる。割れ目から浸透した塩分が鉄筋の
  腐食を進行させ、鉄筋を膨張させることで、ひび割れが広がっていく。

  
   コンクリートはセメントと水と砂利(骨材)を加えて練り混ぜて作るが、セメントは強アルカリ性である。骨材としてアルカリに
  反応する鉱物(安山岩など)が含まれている場合、化学反応を起こしアルカリシリカゲルという生成物を作り出す。これが水分
  を吸収して膨張し、コンクリートにひび割れを起こす。これをアルカリ骨材反応という。

  
   コンクリート中の水分が0℃以下となった時、凍結して膨張する。長年にわたり水分が凍結と融解を繰り返すことで、コンク
  リートが除々にひび割れを起こしていく。北海道などの寒冷地や、標高の高い場所で見られる現象である。





 「緊急に対応」→「損傷拡大を防ぐ」→「損傷が軽度」の順に、修繕工事に優先順位を付け、計画的な修繕を実施する。




道路パトロールによる異常の早期発見、清掃による劣化防止などの日常的な維持管理を行う。


橋梁ジョイント部分・補修前 橋梁ジョイント部分・補修後
馬淵橋高欄・補修前 馬淵橋高欄・補修後



当事務所では、これからも良好な管理を行っていきます。

 

[▲ページ先頭へ戻る] [▲H24年度 記事一覧へ] 

<< 前の記事へ     次の記事へ >>