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はじめに 
 出張所で仕事をしていると、現場の最前線ですので、色々な工事業者さんが出入りをします。
打合せ、書類提出などで来所する工事業者さんとよく顔をあわせるのですが、真っ黒く日焼けしている顔を見て、
「この暑い中、がんばっているんだな〜」と感じます。
会うと「おつかれさまです」、帰る間際には「おつかれさまでした」。
こだまでしょうか?
些細なことですが、挨拶をする度に工事業者さんとの距離が縮まってほしいなと思うのが正直な気持ちです。
工事業者さんとの距離を縮めるべく始めたこの突撃現場リポート。どんなことを苦労しているか?
どんなことにやりがいを感じているか?
大事なパートナーシップを築いていくにはまず相手の懐に入ることです。
 

 堀切沢工区は上北道路の一番南側の工区で、第二みちのく有料道路との分岐点の立体交差になる予定の場所です。
 将来はランプ(分岐路)がとおる場所ですが、地盤が緩く、そのままでは、安定した土盛りが出来ない状態にあります。
 そのため、緩い地盤(地中のドロ)にスラリーセメント(水で溶かしたセメント)をかくはん混合して、
 強固な地盤に改良する工事です。

 
 地盤改良の工法にも色々ありますが、今回の現場は軟弱な地層に液状のセメントを混ぜ込む方法で、
ツイン・ブレードミキシング工法が採用されました。
 
軟弱地盤工法(ツイン・ブレードミキシング工法)
ツイン・ブレードミキシングは、その名の通り、2つのかくはん板が取付けられた長い棒(かくはん翼)を地中に深く差込んで、液状セメントを噴出しながらドロとかくはんするもので、深さ10m程度までのかくはん改良ができます。
 かくはん後、数日でセメントが固まり、強固な地盤ができあがります。

先端につけられた「かくはん翼」
 
 
見ての通りのドロドロの軟弱地盤 何やら石灰で碁盤目状の模様を描いています 

 どんなところに気をつけてますか?
 地盤改良工事はあらゆる工事の土台となる部分ですので、失敗できません。細心の注意を払い、作業を行っています。
   
設計図と詳細に合わせる為の碁盤目模様 碁盤目を確認しての作業、これだとやり残しの心配がありません
   
運転室のモニターと作業員の目視点検で、改良の深さに差異が出ないように確認を行っています。
(深さが変わると、セメントを入れる量も違ってくるので、強度不足が懸念されます) 
 
 施工してみての苦労は?
 軟弱地盤の土地で作業するので、重機を固定する足場作りに苦労しました。
    どうしても、振動等の重量も掛かりますので、鉄板(厚さ約15mm)を二重に重ねて敷きつめるなどをして対応しました。
 
 敷鉄板を駆使しての足場作り、機械の重さは47トン   すごい振動!まさに地球とケンカしている感覚
   
 取っ掛かりの工事としての苦労は?
 山や谷を切り開いての作業になりますので、まず、搬入用通路を開通するのに苦労をしました。
    搬入用の道路を通すにしても人の土地に勝手には作れません。
    通す場所の山や谷の所有者を探してから土地借用の手続きが必要ですので、それだけで2ヶ月かかりました。
   
機材等を搬入する通路。地盤改良機などの大きい機械は解体して運搬したそうです。 

 最後に一言
 平成24年度の開通に向けて、(株)柏崎組職員一同、一丸となってがんばっていきます。よろしくお願いします。

さいごに
 (株)柏崎組さんには、お忙しい中、私の突撃取材に真摯に対応していただきました。
今回、私が感じたことは、「公共工事に対する責任感」です。
今回の工事は基礎工事ということで、上北道路整備計画の第一歩。
軟弱地盤を改良することにより、後継工事で行われる盛土工の地滑りを防ぎます。
つまり「公共工事のリレー」が業者さんとの間で行われるわけです。
そこは、業者間の競争心ではなく、信頼感でつながっています。
「後継の工事が入るので、はずかしい処理は地元の業者として絶対できない」と語っていました。
「ともによいものをつくろう」とする土木者魂を感じました。

※主任技術者さんに「夜は遅いんですか?」と尋ねた所、
「日付が変わる前には何とか帰るようにしています」と笑顔で答えてくれました。
(体にはくれぐれも気を付けてくださいね)
官と民、発注者と受注者と言われますが、同じ公共事業を成功させるパートナー(仲間)として、
ともにがんばっていきましょう!

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