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 去る7月22日(金)、上北道路の工事現場で十和田地区安全パトロールが行われました。
これは工事現場の無事故・無災害を目的に、日頃の安全管理等を工事関係者の皆さんで、互いに点検、
評価し合うものです。
 今回、対象となった工事は整備中の上北横断道路「道ノ下道路改良工事」と「犬落瀬大橋床版工工事」の2箇所。
合同パトロールには当出張所が担当している工事の現場監督員さんなど、合計37名が参加しました。

   
工事の概要を説明
(道ノ下道路改良工事)
足場等、現場内の安全管理を点検  安全ベルトの着用を促すスピーカー
「安全ベルトを着用して下さい!」
 
   
熱中症の注意喚起を示す安全掲示物  熱中症対策として、塩分の減少を防ぐための塩飴
(作業員・休憩室) 
犬落瀬大橋床版工工事  
   
高所(工事中の橋の上)での作業
安全管理が問われます 

安全パトロール点検表にチェック     工事現場に一束の花。
   きれいに咲く花を見れば日頃の安全管理が
   うかがえます。 

 それぞれの現場を見て回り、良かった点、悪かった点のそれぞれを検討会で発表し合いました。
「熱中症対策がなされていた」、「防塵対策がなされていた」、「立入防止柵の設置位置に問題あり」、
「足場にガタつきがあった」などのほか、興味深いものとして「救急箱の中身がもの足りなかった」というものが
ありました。現場が山の中にあるため、医療用具等は充実していた方がよいとのこと。
働く作業員の気持ちになっての「横から目線」で考えるべきではないかとの意見には、
取材をしている私も「色々な事に通じる」と感銘を受けました。
   
検討会で発表 活発な意見交換がなされました 講話「救急救命(熱中症・AED)」

 検討会終了後十和田消防署さんによる講話「救急救命(熱中症・AED)」が行われ、熱中症への対処法、AEDを使用した救命処置を学びました。
近年、救急車の出動件数・搬送人員が増加し続けており、救急車の現場到着までの時間が遅くなっているとのこと。(全国平均7分以上)
その際に重要なのが、そばに居合わせた人による救命措置。
その処置の初動作業が大きく生存率にひびくそうです。
日頃の安全管理にたずさわる現場技術者にとって、
非常に有意義な講義でありました。
(熱中症については熱中症の予防法と対処法を参照)
 
現場事務所に配備してあった
AED


ハインリッヒの法則について
  ハインリッヒの法則は、労働災害における経験則の一つである。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するというもの。
 ハーバート・ウィリアム・ハインリッヒがアメリカの損害保険会社の副部長をしていたころに出した論文。
同一人物が起こした同一種類の労働災害5,000件以上を統計学的に調べ、
計算して導いた「災害」の法則(1:29:300)。
その内訳として、「重傷」以上の災害が1件あったら、その背後には29件の「軽傷」を伴う災害が起こり、300件もの「事故には至らないもののヒヤリとした、ハットとした事例(危うく大惨事になる)」が起きていたことになる。
更に、幾千件もの「不安全行動」と「不安全状態」が存在しており、そのうち予防可能であるものは「労働災害全体の98%を占める」こと、「不安全行動は不安全状態の約9倍の頻度で出現している」ことを約75,000例の分析で明らかにしている。
   
 上記の法則から
 ・労働災害を防げば傷害はなくせる。
 ・不安全行動と不安全状態をなくせば、労働災害も傷害もなくせる(職場の環境面の安全点検整備、特に労働者の適正な採用、研修、監督、それらの経営者の責任にも言及している)。
 
当局から、こんな興味深い意見が出されました。
「私たちが、今日現場に入って足場がガタついていると思われるところがあった。
けれども、普段から現場で働いている人に聞いてみると、ガタついているようには思わないと言っていた。
この差は何なのだろうか?」
 
    当出張所では、検討会で出た意見や救急救命の講話を参考にし、無事故に努めたいと思います。



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