水系名 馬淵川水系
河川名 馬淵川
流域面積 約2,050ku
流路延長 幹川流路延長142km
灌漑面積 約48ku
流域内人口 約190,000人
流域関係都県 青森県、岩手県

◎馬淵川の源流
 馬淵川の源は、岩手県北部、北上山地の葛巻町袖山(1,215m)に発しています。あたりには安家森、遠別岳、樺森など1,000m級の山がつらなっています。
 源流付近は、広大な山地を切開き、牛の群が遊ぶ豊かな放牧場となっています
◎馬淵川の概要
 馬淵川は、岩手県北部より青森県南東部に位置し、その源を北上山地の袖山に発し、一端南流したのち流路を北に変え、北上山地と奥羽山脈の山間を北流し、県境付近で奥羽山脈に源を発する安比川等の支川を合わせ青森県に入り、その後、熊原川等の支川を合わせ三戸郡南部町付近で流路を北東に転じ、八戸市で浅水川を合わせ青森県南部の沖積平野を貫流し、太平洋に注いでいます。
 馬淵川の流路延長は約142km、流域面積は約2,050uを有し、関係市町村は八戸市をはじめ3市6町1村に及び、岩手県北部及び青森県南部における社会・経済・文化の基盤をなしています。
 流域の気候は、全体的には太平洋性気候と言えますが、春の終わりから夏にかけては千島海流の影響を受けヤマセが吹くため低温の日が多く、また、上流部は岩手県の中でも低温地帯に位置づけられています。流域内の年平均降水量は約1,300mmで比較的降雨の少ない地域となっており、その大半は夏季に集中しています。
◎馬淵川の改修工事
 馬淵川の改修工事は、旧内務省建設院により昭和12年馬淵川改修事務所開設と同時にスタートし、昭和13年から工事に着手しました。昭和14年に馬淵川河口から新井田川を分離し、馬淵川本川を放水路で直接太平洋に注ぐよう計画が変更されました。その後、太平洋戦争に伴う工事用資材の購入難及び労働力不足、終戦による世情混乱等により一時低迷しますが、昭和22年8月の洪水により再び河川改修の気運が盛り上がり、昭和25年新旧両川の締切堤防の完成とともに放水路の通水にいたりました。その後も改修工事は行われ、昭和30年に一応の完成をみることになりました。
 馬淵川は、昭和31年に青森県へ管理が移管されましたが、昭和39年の八戸市の新産業都市指定等もあって、昭和42年新河川法に基づく1級河川に指定され、再び直轄による河川改修に着手しました。改修は今も継続して行われており、現在無堤地区(堤防の無い地区)の解消を目指して、根城地区の堤防整備を重点的に行う予定です