平成29年度 水閘門操作員講習会

 12月7日(木)に「平成29年度岩木川水系水門等水位観測員講習会」を、岩木川上流部を管理する藤崎出張所と、岩木川下流部を管理する五所川原出張所の操作員を対象に開催しました。講習会は操作員の皆さんと情報を共有し、また知識と理解を深めてもらうため、毎年1回実施しています。

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 水門等水位観測員は、内水(洪水時に居住地などに溜まる水)被害を防ぐため、常日頃から気象状況に留意し、毎月の点検や地震発生時の緊急点検を行いながら、出水時には昼夜を問わず長時間にわたり水閘門の操作を行います。藤崎出張所管内では、現在81名の方が操作員として委嘱されています。

【水閘門(樋門・樋管)とは】
 普段は堤防で守られている居住地側の水路の水を、堤防を横断して河川に流すための施設。ゲートが備わっており、大雨で河川が増水した場合には水が居住地側に流れ込まないよう操作します。

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 講習会ではH29年度の青森河川国道事務所管内の出水概要、点検表の記入法・点検表時の注意点、樋門・樋管操作、退避判断水位(※)について、地震・津波発生時における対応についてなどを再確認しました。ここ2年岩木川水系では大きな洪水などの災害は発生していませんが、もし災害が起きても迅速に対応できるよう備えは万全にしなければなりません。

※退避判断水位…洪水時に各樋門・樋管において水位が非常に高くなった場合、操作員の安全のために、退避するまでの時間を考慮した退避判断水位が設定されています。