堤 橋
概要
 古川こ線橋は、青森市の中心部に位置し、JR東北線、奥羽線、津軽線、貨物線を跨ぎ、国道の交通量も特に多い橋である。

 大正14年に2車線で施工、昭和39年に4車線拡幅を行った。しかし、交通量の増大により慢性的な渋滞が生じ市民生活に多いな影響をもたらしていた。
 古川こ線橋は、この大きな問題を解決するため橋前後の擁壁とあわせて、平成元年に6車線の拡幅工事に着手した。
 工事は通行止めすることなく1日55,000台の交通量と常に4車線を確保し、さらにJR線にも影響のないよう数回の交通切り回しや夜間施工など難工事であった。
 また、市街地での工事であり施工時の騒音、振動の配慮や、都市のデザインや雪対策にも考慮し平成5年12月に6車線の開通となった。

 都市のデザインとして、「あおもりらしさ」「親しみのある道路」「街にやさしい」をテーマに、学識経験者や地元のみなさんと「古川拡幅景観整備懇談会」を設置し、照明やガードレール、橋の親柱、地下道の屋根、バルコニー、モニュメントの設置など市民のみなさんの意見を取り入れたデザインとなっている。
 また、当時では珍しい歩道への融雪装置の設置や交通量が多いため車の騒音・振動に配慮した橋の「ノージョイント工法」などを採用している。
慢性的渋滞:昭和の古川 景観に配慮しながら施工された
「古川こ線橋」
青森市設置のモニュメント
「裸のリン」
大正の古川(レリーフ) 歩行者の流れを考慮し、
階段や斜路などを設置
設置箇所、型式
路  線 一般国道7号 上部工 2径間連続鋼箱桁
(I型格子床版)
位  置 青森市篠田〜古川地内 橋 台 逆T式(場所打ち杭)
ラーメン式(場所打ち杭)
橋長(m) 68.5 幅員(m) 30.5 橋 脚 ラーメン式(場所打ち杭)
横断図・断面図