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青森河川国道事務所では7月2日(水)に弘前工業高等学校 土木科2年生35名を招いて、4車線化工事中の青森環状道路、延伸工事中の浪岡バイパスの工事現場見学会を開催しました。 |
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青森環状道路 編 |
まずは、青森環状道路の現場に到着。青森市筒井周辺の渋滞解消を図るべく、筒井から後萢間の平成21年度開通を目指し、4車線化工事を行っています。
完成すると、環状道路自身の混雑が解消される上、「ねぶた祭り」時や災害時などの迂回路としても機能します。
今回の見学場所は、駒込川に架かる橋の前後の舗装区間です。東消防署筒井分署のあたりと言うとわかりますかね。
青森国道維持出張所長の挨拶で見学会はスタート。
続いて、技術係長から見学会の詳しい行程と、当日が暑かったことから、熱中症に対する注意事項が話されました。
その後、生徒たちは、3班に別れそれぞれ体験学習をしました。
体験学習のひとつ目は、路盤(ろばん)の密度管理です。アスファルト舗装は表面から順に、アスファルト、砕石、土の層が重なって出来ており、その砕石部分が路盤と呼ばれる場所です。
矢印部分に穴が開いていて、その穴に入った砂の量から路盤の密度がわかるのです。
まだ国の工事では認められていないのですが、簡易的に密度を計る機械を体験してみました。写真が小さくてわかりづらいのですが、赤丸部分のおもりが落ちて、その反動で密度が計れちゃうんです。計測時間の縮減が図れます。
次に舗装工事で活躍する機械たちを見学。
右から、グレーダ、タイヤローラ、振動ローラです。グレーダは除雪の際にも活躍していますね。
砕石をグレーダで敷均(しきなら)し、2つのローラで所定の密度まで締固めるのです。
実際に操縦もしてみました。でも、免許証が無いので、公道を走っちゃダメですよ。
続いて、高さを測定するためのレベルという機械を触ってみました。授業でも測量実習などで使っていることと思います。スタッフと呼ばれる大きなものさしの数字を読み、基準点との差によって高さが計れる機械です。
今の機械は進歩してるんですね。おじさん達の頃は水平に機械を設置することがとても面倒だったものですが…
最後に、スリップフォーム工法というのを見学しました。
従来であれば、コンクリートの既製品を並べながら設置していたものを、走行しながら連続的にコンクリート構造物が作れるものです。
右側に止まっている生コン車から少し固めのコンクリートを供給しながら、真ん中の黄色い機械で一定断面の構造物を連続的に成形しているのです。
今回の場所では、路肩から草が生えてくるのを予防する、防草パネルを作っていました。
同じ要領で、縁石や側溝なども作れちゃいます。
青森環状道路の現場見学は、以上でした。
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浪岡バイパス 編 |
引き続き、浪岡バイパスの延伸工事現場に移動。浪岡地区の交通混雑解消や、冬季間の安全で円滑な通行の確保等を目的として着手しているバイパスです。
まずは、弘前国道維持出張所長からバイパス全体の説明がありました。同じ舗装の現場でしたが、こちらはコンクリート舗装です。アスファルト舗装は黒舗装、コンクリート舗装は白舗装なんて呼ばれています。
ちょうど段取り換えの日にぶつかってしまったため、機械が動いているところは見学できなく、残念でした。
具体の工事方法は施工業者さんが説明してくれました。
後ろに写っている両側の低い壁が型枠です。この間にコンクリートを敷均(しきなら)していくのです。
舗装用のコンクリートはモサッとしているので、ミキサー車ではなく、ダンプで運ばれてきます。
この機械は、ダンプから降ろされたコンクリートを赤丸がついている大きなへらで敷き均す機械です。先程の型枠の上を移動しながら敷均して行きます。
敷均した後は、この機械で締固めます。
コンクリートを敷均し、締固めたあとは、この機械で表面をきれいに整正します。コテの大きなやつですね。
ただし、そのままではツルツルな舗装になり、車がスリップしてしまうので、横断方向に大きなブラシで細かい溝をつけるのです。
出来上がったコンクリート舗装はこのような感じです。厚さは28cmあり、上側には鉄網が入っています。コンクリートは乾燥すると縮むので、わざとひび割れの発生しやすい目地と呼ばれる場所を10mに1箇所ずつ設けているのです。
目地には、舗装版同士がずれないよう、このようなものが埋め込まれています。
一通り見学した後は体験学習です。
今回は、コンクリートの品質を確保するための、スランプ試験と空気量測定試験を行ってみました。
スランプ試験とは、生コンの流動性を測定する試験で、施工のしやすさ等に関係してきます。また、丈夫なコンクリートのためには、ある程度の空気量も必要なのです。
先生である施工業者さんの説明を熱心に聞く生徒たち。まずは、先生がお手本を見せました。
さぁ、いよいよ実習です。
円錐の頭をちょん切った形の入れ物に、3層に分けてコンクリートをつめていきます。1層ずつ鉄棒で突き固めながら隙間無くつめていくのです。
その後、天辺を均して入れ物を引き上げ、もとの高さからどのくらい下がったかを計測するのです。
コンクリートを練ってから時間が経ってしまっていたせいか、少し固めの数値が出ていたようです。
続いて空気量試験です。
釜みたいな入れ物に、こちらも3層に分けてコンクリートをつめ、ふたをした後に圧縮した空気を送り込み、コンクリートに含まれる空気量を測定します。
空気量については、想定の値がキチット出ていたようです。
普段の授業では味わえない楽しさがあったようで、皆いきいきとしていました。
見学の最後には質問も出され、有意義な一日になったのではないでしょうか。
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生徒の皆さんは、これら二つの現場見学の前に、東北新幹線 新青森駅関連の工事現場も見学してきたそうです。未来を担う土木技術者は着々と育っているのですね。
青森河川国道事務所では、この2箇所以外にも、現場見学会を一般の方々からも広く募集しています。皆さまも気軽に見学にいらしてください(^.^)/~~~ |
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